オーディションを受ける人の中で、たまに年齢制限を無視してまで応募しようと考える人がいますが、年齢を詐称してまで受けようと思うのは余程の理由があるケースがほとんどです。
人によって今の状況は違うでしょうが、共通点は「どうしても受けたいオーディションがあるから」「夢を捨てきれなかったから」という理由が大半を占めるのではないでしょうか?まぁ中には”単に気になって調べてみただけ”という人もいるでしょうが…。
ただ、その人達が年齢制限を無視してまでオーディションを受けることに対して気になることといえば…
- 年齢制限を無視しても合格できるのか。
- 年齢制限を無視して応募してもバレるのか。
- 年齢制限を無視して合格した例はあるのか。
- 年齢制限が無いものを選ぶべきなのか。
…など、考えれば考えるほど気になることは沢山ありますよね。そこで今回は、”オーディションに年齢制限を無視してまで受けても合格しないワケ”をテーマとし、上記4つに重点を置きながら解説したいと思います。
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オーディションには年齢制限を無視して応募しても合格できるの?
誰しもが気になることは、やはり「オーディションって年齢制限を無視してまで受けても合格できるもんなの?」という疑問ですよね?
ぶっちゃけ結論から申し上げると、オーディションで設けられている年齢制限を無視して応募したとしても、合格するなんてことはほぼ無理です。
本当は100%無理だと断言したいくらいに無理なことなのですが、世の中に100%なんてありませんので、ここではほぼ無理という表現で説明していきます。
開催されるオーディションの応募条件の項目には年齢制限が表記されているはずだと思うのですが、そもそも論として、その年齢制限から外れている自分が何故応募できると思ったのでしょうか?
何故オーディションに合格できるかもと期待を抱けたの?
オーディション自体に関しては、確かに自分の年齢を詐称して応募することは可能な場合もあるかもしれませんが、何故あなたはオーディションの年齢制限を無視して応募しようと思ったのですか?
そのような人は応募する前に、まず常識をわきまえることから勉強し直した方が良さそうです。少し厳しい言葉で申し訳ないのですが、そう言われても仕方ないことを、あなたはこれからしようと考えているのです。
では逆に、あなたの元に簡単に嘘をつく人が「私をこれからあなたの家族に迎え入れてくれませんか?」と言われたとして、果たしてあなたはそんな人を家族として迎え入れることはできますか?恐らく怖いはずですよね。
「いやいや、そこまで重大なものじゃないじゃん(笑)」と考えている人もいるかもしれませんが、芸能界やプロの世界では、たった1つの嘘や隠し事で一気に仕事が失ってしまうことが決して珍しくないシビアな世界であることをしっかり認識していますか?
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年齢条件に当てはまるなら問題はないが・・・
ちなみに、オーディションの年齢条件に満たしている上で年齢詐称を考えている方は、限りなく0%に近いものの、合格する可能性はあります。これに関しては、芸能人を例にして後述していますので、もう少し読み進めてください。
例えば、オーディションに受けられる年齢制限が25歳までなのに対し、「若い年齢に設定した方が有利になるはず」と思った25歳の人が2~3歳ほどサバを読んだとします。過去にはその”何としても合格したかった!”という熱い気持ちが審査員に伝わり、非常に稀ですが合格するケースは確かにありました。
…ですが、今の時代ではもうほとんど通用しないのでオススメはしません。それに、年齢制限を無視してオーディションに応募しようと考える方については、恐らく年齢制限がオーバーしている人もしくは足りない人でしょう。
年齢制限に当てはまらない方がオーディションに合格できないことはもちろんのこと、仮に年齢条件を満たしていていた場合でも、サバを読むことは嘘をつくことと同じですので、残念ながら審査員と信頼関係が結べずにほぼ必ず落選します。
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オーディションには年齢制限を無視して応募してもバレるの?
意外とよくある質問ですよねコレ。ですが、オーディションで設けられた年齢制限を無視してまで応募しても、残念ながら最終的にバレてしまいます。特に今の時代バレない方法を見つける方が難しいです。
結局のところ、仮にオーディションに合格できたとしても、ちゃんとした事務所であれば、正式に所属する前に保険などの関係であなたに身分証の提示を求めることもありますし、所属後に何かと身分証が必要になることもあるので、いつまでも隠し通すやり方なんてありません。
恐らく勘違いされていると思われるのは、芸能人の方で良く「実は私は今まで○○歳と言ってましたけど、実は○○歳でしたー!」というエピソードを聞いたことがあるからではないでしょうか?
残念ながら、それは事務所側が所属タレントの本当の年齢を把握した上で、あくまで”キャラクターの年齢”という名のもとで了承しているから活動できるのです。会社には自分の身分を明かす必要があっても、世間に対して自分の本当の年齢を公表する必要はありませんからね。
何とかして年齢がバレずにいける方法はないの?
どうしても自分にとって受けたいと思ったオーディションがあれば、そう簡単に年齢の壁だけで諦めたくないと思うのが正直なところ。だからネット掲示板でもSNSでも年齢制限を無視してまでオーディションを受けたという方の声が無くならないのでしょう。
中には自分の人生を賭ける思いで、年齢を詐称してオーディションを受けようとする方もいますが…諦めてください。その強い気持ちは本当に良く分かるのですが、やはりオーディションに合格して事務所に所属することは無理ですし、果たしてそれは、自分に嘘ついてまですることなのでしょうか?
オーディションの一次審査では、書類審査としていくらでも嘘を書くことができますが、二次審査で実際に審査員に会うと、嘘をついていることにビクビクしながら、落ち着くことができずに質疑応答をしなければいけなくなります。
嘘をついている自分に全く悪気を感じない方は、実際に審査員を前にしても挙動不審にはならないでしょうが、これまで数千,数万人の応募者とやり取りをしてきた審査員には一切通用しませんし、嘘は簡単に見抜かれてしまいます。
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事務所が最低限求めるのは信用と信頼
どんな業界でも、会社側が求めるのはその人の信用と信頼です。もちろん芸能事務所なども例外ではなく、オーディションに応募してきた方に最低限求めるものであり、ただしオーディションの合否としてはそこまで注目しないかもしれません。
理由は簡単で、そもそも嘘をつくべきではないことは人として当然のことであって、信用と信頼をオーディションの場でアピールしたところでほとんど意味がありません。
アイドルの業界でも、芸人の業界でも、歌手の業界でも、役者の業界でも、どんな業界でもその人に信用も信頼も無ければ仕事を与えたくないと考えるのが自然なことです。
オーディションで設けられてた年齢制限を無視してまで応募しようとする方にとっては大きなことのように思えるかもしれませんが、人として嘘をつかないということは当然のことであり、別に何も特別な事ではありません。
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オーディションの年齢制限を無視して受けて合格した例は?
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「芸能界ではよくあるよ」と耳にする年齢詐称について、実際に年齢制限を無視ししてオーディションを受け、その結果合格したという方は確かに何人か存在しているようです。その中の1人に、人気俳優の和田正人さんが過去に年齢を偽ってオーディションに応募したというエピソードを語ったようです。
~以下引用文~
「どうしたら書類審査が通って、オーディションに行けるのか?」と考えた時に、「嘘ついて(履歴書を)送ってみたらいいんじゃないかな」という結論に達し、「25歳の時に22歳で送ったら通ってしまいました」と打ち明けた。その後、1年くらいは事務所に嘘をついたまま仕事をするが、ネットでの箱根駅伝の記事などからバレたそうで、「会社で死ぬほど怒られました」と顔をしかめると、「翌年からオーディションが受かった人にはIDチェックが設けられるようになったそうです」と事務所のルールまで変えてしまったことを、ばつが悪そうに話した。
引用元:シネマトゥデイ
年齢詐称をすることで後に事務所にもこっぴどく叱られ、和田正人さんの場合、2005年の7月に行われたファンクラブにおいて、詐称の事実を認めて、涙ながらに謝罪する事態にまで発展したことがありました。このように、仮に年齢を偽ってオーディションに合格したとしても、良いことなんて1つも無いのです。
次に他の人の例として、AKB48やSDN48の元メンバーとして知られる野呂佳代さんにも少し話題となった逸話があります。彼女は2006年の2月に『第二期AKB48追加メンバーオーディション』に合格したのですが、実は当時22歳だった彼女は、20歳と偽ってオーディションを受けていたのです。
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2歳サバを読んだ彼女でしたが、当時サバを読むような子がいなかったということもあって、「この子面白いな」と、当時の秋元康さんの目に留まって合格になったようです。ただ、だからといって決してここで『年齢詐称』というワードだけに注目してはいけません。
…というのも野呂佳代さんのケースは、受けたオーディションの年齢条件がそもそも22歳までだったのです。なので、22歳から20歳と2歳のサバを読んだ彼女でしたが、そもそも年齢条件には当てはまっていたため、決して違反していたわけでは無いのです。
和田正人さんのケースも、詳しくは分かりませんが、オーディションを受ける年齢条件自体は問題無かったのかもしれません。ただ、このエピソードで理解されたかと思いますが、年齢詐称のエピソードを持つ芸能人でも、そもそも年齢条件自体には満たしていたので、年齢条件を満たしてもいない人がオーディションに応募することは絶対にやめましょう。
芸能人の年齢サバ読みは犯罪になってしまわないの?
オーディションで年齢を詐称して受けることについて、少なからず罪悪感を感じる人もいるでしょうし、極わずかな人の中に「もしかして嘘ついてオーディションを受けたら犯罪になるんじゃ・・・?」と思う方もいるかもしれん。
そしてよくある芸能人の年齢詐称についてですが、これらは犯罪になってしまうのでしょうか?さすがにここまで極端に考える方は少ないと思いますが、一応紹介しておきたいと思います。このことについては、法律相談所の専門家が下記のように説明しています。
~以下引用文~
例えば、女性アイドルが、本当は18歳であるにも関わらず、テレビで「16歳でーす」などと言っても、それだけで犯罪になることはありません。また、例えば、履歴書やブログのプロフィール欄に実際とは異なる年齢を記載しても、やはりそれだけで犯罪になることはありません。
中には、「履歴書で年齢詐称した場合には私文書偽造罪になるのではないか」などと思われる方もいるかもしれません。しかし、「私文書偽造罪」は、他人の名義を偽って一定の重要文書を作成した場合に成立するものなので、本人が作成する書面で年齢詐称するケースは対象とならないのです。
引用元:シェアしたくなる法律相談所
このように、芸能界で活動する上で、またはオーディションを受けるにあたって、年齢を詐称すること自体は犯罪には該当しないようなので、ある意味では安心しても良いと思います。
…が、年齢詐称が癖づいてしまうと、思わぬところで犯罪を犯してしまう危険性もあるので注意してください。例えば未成年と偽ってタバコやお酒を購入する行為です。こういった行為を行うために年齢詐称をする人はもはや救いようがありませんので、絶対にしないようにしましょう。
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⇒芸能事務所のオーディションに30歳から目指す方が知るべきこと
結局オーディションには年齢制限が無いものを受けるべきなの?
当然です。そもそも年齢制限を無視してオーディションを受けるなんて言語道断です。なので、非常に悔しい気持ちは分かりますが、必ず記載されている年齢条件が自分に当てはまっているオーディションに応募しましょう。
オーディションサイトで有名な『Deview』や『narrow』など、今では25未満まで受けられるオーディションも探せばいくらでも見つかりますし、30歳以上で受けられるものもあります。1つのオーディションにこだわらなければいくらでも応募できるものはあるので、片っ端から挑戦してみて下さい。
あなたにとって、年齢制限を無視してまで受けたかったほどのオーディションがあったことは分かります。…が、自分の年齢を偽ってまでオーディションを受ける必要はありませんし、どちらにせよ不合格になる未来しか見えませんので、変な期待をしたところで無駄です。
芸能界に入るきっかけというのは本当に多種多様なので、そもそもまだ自分が受けられる年齢制限が設けられたオーディションが存在していることに感謝しながら、どんどん当たって砕けろの精神でチャレンジしていきましょう。
年齢制限を満たしても若い子の将来性には中々勝てない
こんなこと言い始めると元も子も無いですが、やはりオーディションではある程度年齢を重ねた人に比べて、将来性のある若い子の方が合格しやすいというのは無理ないかもしれません。
何故なら、オーディション情報に記載された年齢条件を確認すると分かるのですが、25歳未満や35歳未満の人が受けられるオーディションというのは、12歳くらいから受けられるものであるケースが多いからです。
最大で約2倍以上の年齢の壁が生まれてくるので、20代や30代の人で特出した魅力や能力が無ければ、やはり10代の将来性ある若い子の方が有利になってしまいます。約10年もの時間があれば、立派なタレントへと成長することができますから。
ですが、若さの壁だけで諦めてしまうことは勿体無く、25歳未満や35歳未満までの年齢制限を設けているという事は、その年代の人を起用する需要も少なからずあるという事なので、年齢を重ねてきたからこそ得てきた味のある雰囲気や演技を武器にしてみても良いかもしれませんね。
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オーディションの年齢制限を無視する前に自分の能力を伸ばそう
年齢制限を無視してまでオーディションにチャレンジしようという気持ちは本当に大切なことですが、一方でしっかり現実と向き合う必要も大切なことです。今あなたが20代中盤に差し掛かっていたり、もしくは30代の方は、オーディションに合格できるだけの経験やスキルはありますか?
「経験の無くても良いので、誰でも気軽に応募してね♪」という謳い文句のオーディションは沢山ありますが、それを真に受けて本当に何の経験も自慢できるスキルも無い20代や30代の方が応募したところで、滅多なことで合格することはありません。
何故ならそのオーディションには業界に必要な実務経験を積んできた人達も応募するわけですし、あなたと同じように、未経験者も数えきれないほど応募するからです。その中からあなたが選ばれる確率は限りなく0に近いでしょう。
ただ、決して「応募しても無駄」と言っているわけではありません。遠回りに思うかもしれませんが、芸能界を目指そうと思うなら、まずは下積み経験からコツコツとスキルを伸ばし、芸能界で活躍するための知識を学んだ方が、オーディションに合格できる確率も大きく上昇するのです。
自分の状況に合った養成所を選ぶことの重要性
例えば『Yahoo!JAPAN知恵袋』のような掲示板でもよく見かけますが、「オーディションを受けても落選するし、中には養成所を紹介されることもあって最悪だわ!」といった内容の声もあります。スキル不足を指摘されて審査員から養成所を勧められるケースも多いようですね。
これらを体験したことで、「養成所に入れようとするから詐欺なのでは?」と考える方がいますが、決してそんなことはありません。まぁでも営業トークをされた気持ちになるのも分かりますが…。ですが、その時あなたが”私は今チャンスを与えられている”と思えるか、反対にそう思えないかで大きく変わるでしょう。
もちろん、中にはオーディションに合格させて後に高額な費用を支払わせる悪質な詐欺行為を行うところも存在していますので、先述で紹介した『Deview』や『narrow』のような信頼のおけるオーディション情報サイトから応募するようにしましょう。
話は戻って、オーディションに合格するためには養成所やスクールなどで実績を作ることがオススメです。とはいえ、レッスン費用から入会費用まで、養成所によって料金体制は様々なので、自分の身の丈にあった養成所を選びましょう。当サイトでは随時『テアトルアカデミー』をオススメしているので、下記のカテゴリーページから是非参考にしてみて下さい。
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受けられるオーディションにはどんどん挑戦しよう!
芸能界には遅咲きで人気になった方は多くいますので、自分の年齢を気にせず、また1つや2つのオーディションにこだわらず、とにかく受けられるオーディションがあればどんどん挑戦していきましょう。ただし、年齢制限を無視して応募することだけは絶対にやめてください。
あなたが合格できる保証なんてもちろんありませんが、あなたがオーディションを受けてチャンスを掴めるか掴めないかは、あなたが行動するかしないかです。1つ2つのオーディションに落選しても、たったその程度の経験で諦めるようなことはしないでください。
世の中には本田翼さんや波留さんのような、数百回を超えるオーディションに立て続けに落選した過去のある人気女優だっているんですから。さすがにそこまでオーディションを受け続けるのは精神的にも体力的にも辛いでしょうが、せめてそれくらい挑戦し続けるくらいの行動を起こしたいところです。
オーディションで設けられている年齢制限を無視してまで受けようとするやる気は素晴らしいものなので、それはまた別のオーディションで発揮できると良いですね。デビューするまで非常に険しい道を進まなくちゃいけない芸能界ですが、諦めずに挑戦し続けた方には必ず何かしらのチャンスが巡ってくるはずですよ♪
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