オーディションを受けるにあたって、審査員は一体何を考えて審査するのか、何を求めるのか、何をすれば満足するのかなど・・・。一度考え始めると止まらなくなってしまいますよね。しかしその前に、まずオーディションに合格するために審査員の心理を知ろうとしたあなたの考え方は、実は非常に正しいということをお伝えしておきます。

というのも、オーディションは「とにかく私は合格したいんだ!」という理由だけで合格できるほど甘くはありません。まずは審査員が応募者に何を求めるのか、あなたは相手(審査員)の気持ちになって考えながらオーディションを受けることが大切です。そこで今回は、審査員の心理を読み解きながら、どうすればオーディションに受かるのかということをテーマに解説していきたいと思います。

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オーディション時の審査員の心理とは?

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まず結論から申し上げると、オーディション会場にいる審査員の心理としては、”将来的にトレンド(流行り)になる個性を持った人が欲しい”という気持ちで審査しています。そして、その個性を中心として、あとは芸能界に通ずるだけのスキルや経験があるかどうかをオーディションの場を借りて審査しているだけなのです。

つまり審査員(事務所)側は、どんなキャラクターが欲しいのか、事前にしっかり決めた上でオーディションを開催しているのです。恋愛で例えると、恋人が欲しいと思った時、あなただって自分の理想通りの恋人が欲しいと思うのが自然なはずです。そして恋人に対しては、ルックスとか収入とか性格とかスタイルとか・・・色々求めるでしょう?

人によっては、もっとマニアックな知識や経験を持った恋人が欲しいという方だっていますよね?それと同じで、事務所側にとっても、将来的に必ず売れると思えるほどの恋人(人材)が欲しいのです。さらに芸能界は流行りがどんどん移り変わるので、その度に売れる人も変わります。つまり、事務所が合格させたいと思う好みのタイプ(人材)も、その時々で変わるということです。

ただし、たまにイレギュラーが発生します。というのは、事務所側が欲しいと思っていたキャラクターとは違うものの、「あれ、この子ちょっと面白いかも」と感じさせる逸材が出てくることもあるのです。その場合、事務所側は”特別賞”のような形として、オーディションに合格させるケースもあるのです。簡単に言えば、結局は事務所のさじ加減次第で合格者が決まるということですね。

審査員の心理を掴めた者がオーディションに合格する

オーディションに合格するためには、審査員の心理をうまく掴むことも大切なわけですが、意外とほとんどの人が出来ていません。心理を掴むということは、相手の気持ちをしっかり理解しておく必要があ-るのですが、オーディションに応募する人のほとんどは自分の利益しか考えていません。

具体的に言えば、ほとんどの人はオーディションに合格する事、合格した先にある芸能デビューの事しか頭にありません。だから、審査員の求めていることと全く違う事をしてしまい、オーディションに落ちてしまうのです。残念ながら、オーディションに合格する方法に正解なんて無いですが、常に相手の気持ちを最優先に考えることができる人が有利になることは確実と言っていいでしょう。

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オーディションで審査員の心理を掴みたいなら素を出そう

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いざオーディションを受けようと思った時に、大半の人は自己PRや特技を完璧にこなすこと、二次審査で与えられた演技の課題を完璧に演じきることなど、審査員が”求めていそうなもの”に全力で頑張りますよね?確かに、オーディションに合格するためにはこれらをしっかりこなすことは大切ですが、誰もが完璧にこなすなんてことは不可能です。

それは審査員もちゃんと理解していて、別にオーディションで完璧な演技を見たいわけでも、ルックスやスタイルで合否を決めているわけではありません。これらは「あったら良いかな」程度のものだと思って良いでしょう。では、一体審査員は何が見たいのか・・・、それはあなたの素の部分であり”本当の姿”が見たいのです。

あなたの本当の姿が芸能界で適正かどうかを審査員も見たいので、自分を良く見せようと嘘をついたり、出来もしない特技をさも出来るかのように話を盛ったりする方は、そもそもオーディションには合格できないのです。普段から礼儀やマナーを持ち合わせていない方は、オーディションの時だけ良く見せようとしても、ふとした仕草で素行の悪さは簡単にバレますので注意しましょう。

よく「オーディションには正直で素直な子が合格する」と聞きますが、本当にその通りです。素直で正直な人は軸がブレないので、1つの目標に向かって脇目も振らずに努力をし続けます。そして、その目標を達成すれば、また次の目標を作り、そしてその目標に向かってまたコツコツと努力を始めるので、芸能界でいつまでも売れ続けるのです。

ただし、素を出せば必ず合格するわけでもない

あなたが審査員に素を見せることは当たり前のことであって、あくまでそれはオーディションを受ける上での常識のようなものです。加工アプリでガッツリ加工されたあなたの写真や、濃いメイクをする方、男性なら髪の毛でほとんど顔を隠して雰囲気イケメンを作る人もアウトで、これは見た目の意味であなたの本来の姿が分からないから、審査員は「合格させるほどの価値は無い」と判断するのです。

次に性格の面に関してですが、先ほど説明したように、審査員は素直で正直な人が好きなので、例えばあなたの素の姿が心底ひねくれてたり疑い深かったりすると、やはり合格は難しいかもしれません。良くも悪くも影響を受けやすい人は素直な人が多いので、審査員からも「この子はレッスンを受けさせてしっかり教え込めば伸びる」と思われやすいのです。

審査員の心を掴む魔法の言葉「・・・で?あなたには何ができるの?」

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審査員があなたに対して知りたいのは、あなたをオーディションで合格させたら、事務所に一体何を与えてくれるのかということです。例えば、あなたがプロ並みにサッカーが出来たり、プロ並みにピアノが出来たとして、その特技をオーディションの場で披露しても、「だから何?」で終わってしまうのです。

周囲が羨む特技や実績を持っていたとしても、あなた自体が事務所にどのように貢献してくれるのか、これを審査員は詳しく知りたいのです。審査員は文字通り人を審査するプロなので、1人1人オーディション参加者の将来性を見て、「あ~この子なら○○してくれそう」という期待の意味を込めて、ある程度合格者を絞ります。・・・が、これはあくまで審査員の予想ですし、ある意味賭けでもあります。

・・・だったら、最初から審査員に対して”あなたを合格させた先にある未来を想像させることが出来れば勝てる”と思いませんか?これに関しては、以前オーディションでの自己PRの書き方を例文付きで紹介【書類審査編】の記事でも紹介していますが、あなたの持つ自慢のスキルは所詮メリットに過ぎず、それよりも、事務所が欲しいのはあなたが事務所にもたらせてくれる未来です。

「・・・で?あなたには何ができるの?」という言葉、つまり、「自分はこの事務所で何ができるか」ということ。意外とこれに対してキチンと回答できる人は少ないのです。あなたがオーディションを受けたなら、明確にそのオーディションに受けた理由を審査員に伝えられるように、日頃からこの言葉を自分に投げかけるようにしてみて下さい。これで、軸のブレない自分を手に入れられますよ。

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ネット上にある表面上だけの攻略方法は無視しよう

「ルックス」とか「スタイル」とか「体重」とか「個性」とか「特技」とか・・・、これらはあくまで表面上のことでしかありません。確かにオーディションによっては武器になることもありますが、わざわざこれらを手に入れようとするのは非効率的です。それらを追いかけるくらいなら、あなたの将来性を審査員に上手くアピールできるスキルを磨いた方が効率的です。

人気芸能人たちの合格エピソードをみれば分かりますが、どの芸能人も、審査員に「この子は面白い!」と思われて合格したケースが多いです。本質的には、その人が持っていた”何か”が、その時の事務所が欲しいと思った”何か”だっただけなのです。これは狙って取得しようとしても無理ですし、それを追いかけてる時点で二番煎じになります。なら結論は、あなたのありのままの姿を見せるだけです。

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事務所に合わせるんじゃなく、自分に合った事務所を選ぶ

ありのままの姿を見せるということは、審査員にあなたの素が見せられるということ。でも、あなたの素の姿は、決してどの事務所からも受け入れられるわけではありませんから、あなたの方向性の違う事務所のオーディションを受けても合格できません。なら、あなたの素の姿が見せられるような、またはあなたの目標とする方向性と同じ道を進んでいる事務所のオーディションを受けましょう。

あなたは芸能界で何をしていきたいのか、何をして所属事務所に貢献し続けられるのか、その理由が明確にあれば軸はブレませんから、どのオーディションに応募しても自分というものが出せます。それが出来ていれば、あとは自分の方向性に合った事務所を探して片っ端からオーディションを受ければ良いだけで、運が良ければあなたの素の姿が受け入れられて合格できるのです。・・・簡単な話ですよね。

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面接開始1分で審査員に強い印象を残せば勝ちだと意識すべし!

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面接の場でダラダラ話したり、自分を上手くアピールできなかった人は論外だと思うくらいのプロ意識を持つと良いでしょう。緊張なんてしている場合ではありませんし、与えられた課題(演技)が出来なくて不安になる必要もありません。心配しなくても、審査員はド素人のあなたにプロ並みの演技力なんて求めていません。

それよりも意識すべきことは、オーディションの面接では、開始1分で合格かどうかが決まるということ。「1分で私の何が分かるんだよ!」という声が聞こえてきそうですが、これまで何千人何万人の応募者を見てきた”人を見抜くプロ(審査員)にとっては、1分もあれば、あなたが芸能界で生きていけそうか簡単に見抜けます。

では、開始1分で審査員にあなたの印象を強く残すためにはどうすれば良いのか。方法はシンプルで、とにかく最初の挨拶を元気良くハキハキした声で行えば良いだけなんです。これであなたの存在感はグッと高まり、審査員もあなたに対して強い興味を抱きやすくなります。

「そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、意外と大半の人が出来ていないのです。オーディションでの面接の場はとても緊張するので、実は自分が思っている以上に声が小さくなってしまっているのです。なので、最初の挨拶だけ頑張って大きな声を出せば、審査員の好感度が上昇するのはもちろんのこと、その後はあまり緊張せずに質疑応答ができる効果も期待できるのでオススメです。

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とことん自分を好きになって、自分を客観的に分析できれば強い!

ある意味ナルシストになれる人は最強なのかもしれません。というのも、ナルシストの人は自分の価値が良く分かっているので、自己PRも非常にうまく、相手に良くも悪くも興味を抱かせることが上手だからです。なので、ナルシストにまでなる必要はありませんが、まずは自分自身を好きになってみると良いと思います。

自分を好きになれば、自分の持っている魅力にも気が付きやすくなりますし、相手に自慢したくもなります。そして自分を好きになることは、自分に自信を持つことにも繋がるため、審査員に対して堂々と自分をアピールできますし、将来あなたが事務所にどんな貢献ができるのか、自然に熱く語れることでしょう。不安や心配な気持ちを持つ人は、まず自分を好きになる努力をしましょう。

どんなオーディションであれ、合格すれば自信に繋がる


自分の素を出せることが最強だと分かったとはいえ、初めてオーディションを受ける人や、落選が続いて自信を失っている人にとっては、中々審査員の前で堂々と自分の素をさらけ出すことのは難しいことですよね。そんな場合は、まずどんなオーディションでも良いので、世間で合格しやすいと言われているオーディションを受けてみると良いでしょう。

例えば、当サイトでは芸能界デビューを目指している人にテアトルアカデミーという芸能学院をオススメしています。テアトルアカデミーは芸能事務所でありながらも、基本的には養成所に区別されるので、世の芸能事務所に比べるとオーディションの合格率は高いです。

まずはこういった合格率の高いオーディションを受けて、合格する感覚を掴みながら、自分に自信を付けることから始めると良いでしょう。オーディションで不合格が続いてしまうと、自信を失ってしまいやすくなる上、合格したいが故に変な癖がついてしまうこともあります。

幸いテアトルアカデミーのオーディションは無料で受けられますから、気軽にチャレンジすることが可能です。ただし、二次審査にはオーディション会場まで出向く必要があるので、そのための交通費は必要になります。気になる人は、合格癖を付けるためにも是非オーディションに挑戦してみて下さい。テアトルアカデミーについて知りたい人は、下記のカテゴリーページへとお進みください。

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素の姿やありのままの姿をさらけ出す意味を履き違えないこと!

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というわけで、今回はオーディションでの審査員の心理について紹介し、ありのままの姿を見せることが合格する近道であると説明しました。ただ、自分の素の姿をみせるからといって、審査員に対してタメ口で話したり、最低限の礼儀やマナーが出来ていない人は決して合格することはできません。

今回はオーディションに受かることの本質的な部分に触れていきましたが、表面的なオーディション対策もしっかり行った上で応募するようにしましょう。事前に志望動機や自己PRをしっかり考えておいたり、審査員からの質疑応答対策、書類選考で提出する写真(バストアップ写真+全身写真)など、これら1つずつの対策をしておくことは当たり前です。

ただ、まだ子供であれば、例えば橋本環奈さんのような、「過去にオーディションで審査員にタメ口で喋ったけど合格した」というようなラッキーケースになることもあるかもしれません。子供には素直さと愛嬌が求められますからね。しかし、小学生でも高学年以上くらいの年齢になれば、大人として扱われるので、年上に対する話し方や礼儀・マナーは当たり前のように出来ておくべきでしょう。

人間なので面接時は緊張するでしょうが、そんな時は審査員を友達だと思ってしまうのも1つの手です。もちろん友達と接する時のように馴れ馴れしくしてはいけませんが、「自分はこういう奴なんだ!文句あるか!?」くらいの強気な姿勢でいることも大切です。そのために、自分の事を好きになって、自分の魅力を見つけて、自信を付けてから自分に合ったオーディションに挑戦してみて下さいね♪

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