「オーディションを受けたのに、毎回どうしても書類審査(一次審査)で落ちてしまう・・・」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?そのような方は、もしかすれば原因が自己PRの書き方にもあるのかもしれません。もしくは初めてオーディションに応募するにあたり、書類(履歴書)での自己PRの書き方が分からないという方も多いことでしょう。
そこで今回は、オーディションでの書類(履歴書)に記入する自己PRの書き方について例文付きで分かりやすく紹介します。ただ、自己PRでは一人一人の“個性”が大切になり、ここで紹介している例文をそのまま真似したところで、オーディションの一次審査に合格することはほぼ確実に出来ません。あくまで応用及び参考程度にし、最終的には自分だけのオリジナル自己PRを書くようにしましょう。
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自己PRの書き方を学ぶ前に理解しておくべきこと
オーディションに応募するために履歴書(応募用紙)が必要なのは当然ですが、一次審査に合格するためには何も書類だけで全てが決まるわけではありません。オーディションの一次審査に落ちた方も、そしてこれから初めて応募するという方も、どちらにもまず理解して頂きたいのはプロフィール写真の存在。オーディションの応募には全身とバストアップの2枚の写真が必要になることが多いです。
初めてオーディションを受ける方には関係ありませんが、すでに何回か受けている方の中には、自己PRではなく間違ったプロフィール写真の撮り方によって不合格の原因を作っている可能性も0ではありません。全ての事務所に当てはまるわけではありませんが、審査員の中には応募者の間違った撮り方をされたプロフィール写真を見た段階で不合格だと判断することもあるのだとか。
何故なら審査員もオーディションの度に何百通~何千通という書類に目を通さなくてはいけないため、間違ったものを一枚一枚じっくり見てられないのです。つまり、まずは事務所のルールに沿って用意されたプロフィール写真でなければ、いちいち書類にまで目を通すのは時間の無駄ということ。簡単に言えば「プロフィール写真の撮り方も調べられない人なのか」と判断されてしまうということです。
写真だけではなく、実力主義の大手事務所(劇団)によっては経歴や過去の実績の無さが落選の原因となっていることもあります。「手っ取り早くデビューしたい!」という気持ちから、ついつい大手事務所のオーディションに応募する方もいますが、そのようなところは即戦力を求めていることが多いので、初心者(未経験)の方ではどうしても合格できない可能性があります。
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自己PRの意味と重要性を理解しておくこと
自己PRの重要性を知っているからこそ当記事を読んで頂いているのかもしれませんが、改めて自己PRの意味と重要性を理解しておきましょう。自己PRとは自分の特技・趣味・経歴・人間性など、全て踏まえた上で「自分はこういう人間です」ということを相手にアピールするものです。つまりオーディションで重要となる“内面”の部分をいかに分かりやすく文章にまとめられるのかが鍵になるわけです。
事務所やオーディションによっては外見を重視しているところもありますが、それは内面的な価値がある上での話しです。どんな分野でも人間性に問題があれば、例えオーディションに合格してもその後に支障がきたしてしまうもの。さて、ざっくり自己PRの意味と重要性を理解したところで、それでは次の項目から自己PRを書く上で必要となるポイントを1つずつ紹介しておきたいと思います。
自己PRと自己紹介が一緒になってしまわないこと
自己PRと自己紹介が一緒になっている方も多いのですが、この2つには違いがあります。自己紹介とは相手に自分の事を知ってもらうことが目的であり、それこそある種“外見的な部分”だと思っても良いかもしれません。名前・年齢・身長・学校・養成所・仕事・特技・趣味・経歴など、自分のプロフィールを初対面の相手に教えてあげることで、相手から興味を持ってもらうことが目的です。
一方で自己PRとは企業(審査員)に自分を売り込むことが目的です。短い時間や文章の中で、いかに自分の強みが説明できるか、そして自分がこれまで培って手に入れた能力によって“今後企業にどのような貢献ができるのか”をアピールし、それらを相手側から総合的に審査された上で「この人は私たちにとって必要な人材だ」と思わせることです。もちろん人柄などの人間性もこの時に審査されています。
自分の特技または趣味を1つに絞ってアピール
まず自己PRを書くときには、自分が自信を持って紹介できる特技または趣味を1つに絞ってアピールするようにしましょう。人にはそれぞれ必ず特技や秀でたものが1つはあるはずで、「いや、私には自慢できるようなものが1つもない」と思っている方は、自分の持っている武器にまだ気が付いていないだけかもしれません。その場合は友人や家族に聞いて見ると意外な答えが返ってくるかもしれません。
一次審査を通過するためには、審査員に実際に会ってみたいと思わせることができれば良いわけです。複数の習い事をしている方は、ついつい「これまで習ったものを全て書いてしまおう!」と思ってしまいがちですが、それによってアピールポイントがどれも浅く中途半端になったり、または長文の原因になってしまいます。他の長所・特技はオーディションの合格後に出していけば良いのです。
曖昧な表現や言葉を使うことは避けること
例えば「私は○○だと思います」「私は○○かもしれません」など、審査員側にとって曖昧な表現や言葉を使われることは審査する上で判断に困ります。ネガティブな表現ともとれるわけで、そもそも自分にとって自信がある特技や趣味であればそのような言葉は使いません。オーディションの場で謙虚になる必要は全く無いので、とにかく前向き(ポジティブ)かつ強気な姿勢でいきましょう。
なので、自己PR文章を書くときは自信を持って「私は○○にができます!」といった言葉を使うことにしましょう。もしも曖昧な表現を使いそうになってしまった時は、一度自分の心の中で「(おい!できるのかできないのかはっきりしろよ!)」と問い掛けてみると良いかもしれませんね。曖昧な表現は何かあった時の保険または言い訳にする気持ちから出てしまいがちになるので注意したいところです。
審査員側の気持ちになって考えるクセをつける
正直なところ、これを考えることがオーディションの合格に限り無く近づき、そしてかなり難しいところでもあります。自分が審査員だったとして、自分の全く知らない人達から届いた履歴書を見た時に、自分ならどんな自己PRを書いている人と二次審査で会ってみたいと思うでしょうか?いえ、逆に考えて、どんな自己PRを書いている人とは会いたくないと思うでしょうか?
悪口を書いている人と会いたいですか?「私は何事も積極的に取り組みますし、人と何かをしていくための協調性もあります!」とだけ書かれていても「だから?」と言いたくなりませんか?『向上心』『誰でも負けない強い気持ち』『諦めない心』などの精神的な部分のアピールは、確かに業界では必要な要素ではありますが、持ってて当たり前のものなのでアピールポイントとしては最弱です。
選んだアピールポイントは具体的(根拠)に書く
せっかくアピールポイントを1つに絞ったのに、「私は○○が得意で人からもよく褒められます!」だけの短文では審査員から「うん、それで?」と思われて不合格です。一体そのアピールポイントはどのようなきっかけで得意になったのか、習い事ならいつから習い始めたのか、どんな舞台(場所)でどのような結果を出したのかなど、少し考えれば説明すべき点がいくらでもあることに気が付くはずです。
いわゆるそのアピールポイントによるこれまでの『経験』や『エピソード』を書かなくては、あなたのことが全く分からない審査員には何も伝わりません。例えばあなたが得意な○○(特技など)を思い浮かべてみましょう。良い思い出(経験)から少しほろ苦い思い出(エピソード)まで思い浮かんできませんか?自己PRには数ある良い思い出の中から1つだけを選出して具体的に書けば良いのです。
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オーディションで合格に近づく自己PRの書き方(構成)
国語が得意だった方であれば自然に適切な文章構成を書くことができるのかもしれませんが、全員が国語を得意としているわけではありませんよね。そしてそれはプロの審査員であっても例外ではないでしょうし、恐らく全員の審査員が「この子は適切な構成の文章を書いてるかな?」と意識して自己PRを見ているわけでは無いでしょう。少し甘い考え方ですが、要は自己PRの内容が伝われば良いのです。
・・・と、自己PRの重要性を説明している割にはずいぶんと適当な説明になっていますね。さて、自己PRの基本的な構成としては『結論→概要→課題→行動→結果→貢献』を意識して書くと魅力的な文章に近付きます。細かく言えば6つ以上に更に細分化された構成もあるのでしょうが、そこまで自己PRのプロになる必要もありません。それでは上記6つの文章構成を1つずつ分かりやすく解説していきましょう。
①『結論』では自分の強みを具体的に伝える
自己PR文も文章の基本に則って、結論から書いてください。ただし、「○○力があります」「△△のような人間です」は、結論ではありません。こんなことではなく、学びや気づきを書いてください。その内容が結論になります。
— k.kouzi7 (@k_kouzi7) 2018年5月4日
ダラダラと説明するのではなく、まずは審査員にササッと『結論』から伝えるようにしましょう。何でも良いのですが、例えばあなたが水泳に自信があるのなら、『水泳』ではなく、もっと具体的に「水泳では泳ぎ方の1つであるクロールに自信があります。」と書くこと。ピアノの場合であれば「ピアノに自信があります」ではなく「ピアノでトルコ行進曲を弾くことには特に自信があります。」など。
②『概要』では強みを発揮した経験を伝える
【自己PRのフレームワーク②】
「結論」:私の強みは◯◯です。
「概要」:その強みを最も発揮したのは、◯◯という経験です。— 【19卒】就活情報_キャリアチケット (@careerticket) 2018年4月10日
『結論』を書いた次は『概要』を伝えましょう。今回は全て『水泳』を例にして説明しますが、結論の後に「クロールの実力が発揮された例として、○○の時に○○で行われた○○という大会のチーム戦でアンカーを務め、一気に3人をごぼう抜きして1位になった経験があります。」と書きます。これにより審査員も「おっ、この子凄いな~!」と少し興味が出ますが、アピールとしてはまだ弱いです。
③『課題』ではこれまでどんな課題があったのか伝える
【地味でも魅力的な自己PRになる3つのポイント】
・自分なりに課題を設定した
・課題解決のために、自分なりの創意工夫・試行錯誤をした
・その経験から、自分なりの「上手くいくコツ」を学び、他の取り組みにも活かせている— 【2・3年生】秋・冬インターンまとめ (@interning_media) 2018年4月28日
経験で審査員の心を掴んだところで、次は適切な『課題』を説明することで、過去にどういった問題に直面してきたのか伝えることができます。例えば「元々私を含めたチームメンバーの全員は、クロールをした時の手の動きに問題は無かったのですが、バタ足の力がどうしても弱いという弱点がありました。」と説明します。これに審査員は「なるほど!それでそれで!?」という興味を抱きます。
④『行動』では課題解決の行動を具体的に伝える
自己PRで一番の見せ場になるのは解決すべき課題や目標に対して「どうやってそれを解決したのか」という具体的な行動内容だといえます。添削で指摘するのもほとんどがこの部分。具体的でなかったり、工夫を感じなかったり、普通そんなときは誰でもそうすると言えるような内容に対する指摘だといえます。
— 篠原功治 (@Koji_Sign) 2018年3月6日
次に、与えられた課題に対してどのような行動をして改善したのかを説明します。例えば「そこで私はバタ足の弱点を克服するために、水泳以外に3ヶ月間ほど陸上で短距離走することを提案しました。実行した結果、足の筋力がグッと増して瞬発力を高めることに成功し、力強いバタ足が実現しました。」など。水泳なのに陸上トレーニングをしたことの“意外性”もちょっとしたアピールポイントです。
⑤『結果』では課題を改善したことによる成果を伝える
☆失敗したことも重要☆自己PRには良好な結果が出た経験を書いたほうが有利だと思っている就活生が多々いますが、必ずしもそうではありません。失敗をどう乗り越えたかが知りたいのです。
— 【16卒】ES攻略(公式) (@shukatsu_ES16) 2018年5月3日
『結果』では、課題を克服したことによってどういった実績をあげることができたのか説明します。例えば「3ヶ月間の短距離走によってバタ足を強化した結果、これまで全くクロールで追いつけなかった○○のチーム相手に食いつけるようになり、○○の大会では私が3人もごぼう抜きして1位になることができました。」など。結果、説明していないのにも関わらず、向上心・熱意などが伝わります。
⑥『貢献』では強みを活かした未来を伝える
【自己PR、学生時代頑張った事】 ・バイトで売り上げ目標達成 ・サークルで委員長を務め・・・ ・関東大会で優勝・・・ というのは、ただの結果であって、 「そこまでのプロセス」 「過程で得たノウハウを仕事にどう活かすのか」 を重点的に詳しく書かないと内定は遠のきます。
— 知識で勝つ!就職活動 18卒 (@super18syukatu) 2018年5月4日
最後の『貢献』では、水泳によって得た強みをどのように活かしていくか、『未来』を伝えましょう。例えば「当然作品のジャンルは選びませんが、水泳によって得た能力は水泳系のドラマに強く活かせますし、引締った体型(スタイル)はモデル体型が必要となる○○の仕事でも通用するはずです。」など。すでに実績・経験も説明して説得力もあり、審査員も実際にあなたに会ってみたくなります。
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オーディションでの自己PRの例文を紹介
🌟自己PRで「最後までやり遂げられる力」をアピールしたい場合
色んなパターンの例文と共にご紹介(*‘∀‘) pic.twitter.com/cNlBteOY9X
— 春インターン対策2019 (@intern_2019) 2018年2月6日
例文とは言っても、たった今上記で説明した自己PRの文章構成通りに文章を繋げば例文が1つ出来上がっていますよね・・・。ここでまた別の例文を出すのは筆者にとってかなり面倒なのですが、せっかくなのでこれといって特出した特技が無い人に向けて1つの例文を書いてみたいと思います。ただし、いくら特技が無いからといっても、さすがにこれから紹介する例文レベルの自己PRは止めましょう。
「私はどんな家でも、天井にできた小さいシミを全て数え、その数を覚えておく自信があります。その結果、天井の板を張り替える際に必要となる板の数がどれくらい必要か頭の記憶だけで説明することができ、余計な板の分の出費を抑えることができました。実は元々記憶力が非常に低かったのですが、家の庭にいるアリを数えることで記憶力が上昇するのではと思い、実行に移してみました。」
「3年ほど続けた結果、面白いように家の天井のシミの数を覚えておけるようになり、それは最終的に無駄な出費を抑えるという成果に繋がりました。芸能界ではドラマや映画に出演する際に多くのセリフを覚えることになりますが、この記憶力を活かしてセリフ忘れなどによるNGは出さないようにし、効率良く仕事を進めていきたいと考えています。どうぞ宜しくお願いします。」
・・・と、全く参考にならない上記の例文ですが、逆に言えば例えどんな趣味や特技であったとしても、伝え方によって自己PRにすることが可能だということでもあります。自己PR文章を書く際には、数字を入れながら説明することで、審査員により具体的にイメージさせることができるのでオススメです。自分だけのオリジナリティー溢れる自己PRを目指しましょう。
自己PR文は使い回しても大丈夫なの?
一度とあるオーディションで書いた自己PRは、その後に別のオーディションで使用しても問題は無いようです。ただ、面倒とは思わずに、できる限りその都度自分でしっかり考えて書くことで、自己PR文章を書く能力がUPするはずです。落選続きによって同じことが繰り返すことになっても、その度に様々な点に気付くことができるでしょう。
また、書類(履歴書)に書いた自己PRと全く同じ内容を二次審査の場でも使って良いのかという点に関してですが、これに関しては書類で書いたものよりも更に掘り下げて具体的に説明してあげると良いでしょう。楽をしようとするのではなく、自分が本当に合格を目指しているオーディションなのであれば、意識せずともあなたの熱意はオリジナルの自己PRとなって口から出ているはずです。
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自己PRでも常に周囲との差別化を図る意識をしよう
『差別化』とは、他との違いや独自性を明確に打ち出すという意味です。例えるなら、同じ企業の面接を受けにきた双子のAさんとBさんが、お互いに自分にしか持っていない能力をアピールするようなものと考えて良いかもしれません。その結果、もし企業側がAさんの能力を必要だと判断すれば、例え双子であっても自社で活躍できる能力を持っているAさんを合格させるということになります。
・・・少し例えが間違っているかもしれませんが、つまりオーディションでは誰とでも被ってしまうような自己PRを書いても合格することは難しいということです。サッカーや書道などの特技を持った方はいくらでもいますし、審査員もそのような応募者はこれまで嫌というほど見てきています。ただ、他の人と被っている特技だったとしても、伝え方によって自分の魅力をグッと高めることは可能です。
なんでも見つかる時代だからこそ、「自分で考える」ことが超重要。例文をつなぎ合わせればどうにかなるじゃん、ESも簡単に書けるじゃん、って思っても結果似たり寄ったりの自己PRしか作れず他の学生との差別化ができない。「いかに差別化して、大多数に埋もれないか」を意識したほうが絶対にいい。
— 就活アドバイザーK (@syukatsu__k) 2017年2月13日
実はオーディションを受けるあなたの状況と、当記事を書いている筆者の状況は似ている部分が少なくとも1つあります。あなたは参考となる自己PRの書き方や例文を探して当記事に辿り着いたわけですが、当サイトがあなたにとって役に立たないと判断されれば、あなたは別のサイトの記事を探しにいくはずです。つまり当サイト(記事)はあなたからすれば不合格だったということでもあります。
逆にあなたにとって当サイトが役に立つと判断すれば、またそのうち別の記事を読むためにブックマークするなどのアクションを起こすでしょう。つまり筆者の場合も、他のサイトで紹介されている内容と同じことを説明したところで、読者のあなたには何も響かないということ。そのために筆者は他のサイトとの差別化を図るのです。それでは、次の項目では少し個人的に感じたものを紹介しましょう。
自己PRと『ベネフィット』には通ずるものがある?
恐らく他のオーディション情報サイトで使われることは無いであろう『ベネフィット』という言葉。少し難しい説明になりますが、オーディションにも少し関係していると思うので覚えておいて損は無いかもしれません。主にビジネスマーケティングの場において使用されることが多い『ベネフィット』の意味とは、顧客が商品やサービスを購入することで得られる利益のことを言います。
似ている言葉に『メリット』という言葉がありますが、メリットとは商品そのものの特徴や価値のことです。例え話をすると、服を購入しようと思っているAさんがアパレルショップに行ったとします。ショップ内で何気なく色々な服を流し見していると、店員さんが「この服はシワになりにくいですし、どんな服装にも似合うんですよ~!」と話しかけてきました。
マーケティングの基礎。ベネフィット。お客があなたの商品を買うのは、商品自体が欲しいのではない。商品がお客様にもたらす価値、それを買っている。その価値がベネフィットだ。ドリルを買うのは、ドリルという器具ではなく、穴が欲しい。この場合は穴がベネフィット
— マーケティングのカメレオン先生 (@marketingchamel) 2018年5月4日
つまり店員さんはお客さんに対してシャツのメリットを伝えたわけですが、Aさんのようなお客さんにメリットだけを伝えても、興味が無ければ「へぇ~」と思うだけで、心には響きません。逆にベネフィットのように、服を購入した先に得られる本来の目的(未来)を具体的に説明してあげることで、Aさんにそのシャツを着た後の嬉しい(ワクワクする)未来を想像させることができ、購入に繋がるのです。
人によって理由は様々ですが、服を買いに来た人が求めているのは服ではなく周囲からの褒め言葉であり、服を着た先に待っている「可愛い(カッコイイ)」という周囲からの褒め言葉を求めているのです。つまりこのように服を着た後に待っている未来を顧客にアピールしてあげるベネフィットは、自己PRを書く上での大きなヒントにもなるのではないかと個人的に勝手に思っているわけです。
審査員に自分を合格させた先の未来を伝える
急に訳も分からない『ベネフィット』という言葉を説明し始めて「結局何が言いたいの?」と思った方が大半だと思います。つまりですね、これまで多くのオーディションで数多くの応募者を見てきた審査員の心を掴むには、審査員に自分を合格してくれた先にある未来を想像させることが合格に近づくヒントになるのではないかと思ったのです。
モデル・俳優・声優・歌手・お笑いなど、あなたが目指している分野は分かりませんが、あなた自身はこれからオーディションを受ける“商品”であり、それは事務所に所属した後も変わりません。つまりあなたが自己PRで「私は○○が得意です!」という商品のメリット部分だけを伝えても審査員はあなたを購入(合格)しようとは思わないということです。
【死んでも欲しいと思わせる】
「だから」を接続詞につけると、
ベネフィットは自然に生まれます。
特徴を説明するだけのコピーは売れません。
その商品の特徴がお客様にとって、
どのようなメリットになるのかを
具体的に書かない限りは
お客様は欲しくならないのです。— ネットで稼ぐために 相互フォロー (@busin_cos) 2018年5月3日
自分が選んだ事務所や仕事のオーディションに応募する時は、まず相手側が一体どんな人材を求めているのかを見極めましょう。そして「自分を合格させた先にある未来」まで意識して自己PRを考えることで、自然と良いアピールが出来るはずです。コツとしては、1つ説明する度に「だから」という接続詞を思い浮かべるクセをつけてみましょう。その後に出た言葉が自然とベネフィットになります。
※少し強引な例:「私は○○に自信があります」→「だから」→「○○という大会で優勝した経験があります」→「ただ、実はそれまでに○○という課題がありました」→「だから」→「○○をすることで改善しました」→「だから」→「このおかげで○○という成果を上げることが出来ました」→「だから」→「所属後にはこの能力が○○に活かされると考えています」
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自己PR力を高めるためにオススメしたい養成所
この三連休は色々とイベントをしてました!7/14(土)にはダンサーのKEITAさんによるダンスWS🎶
とてもパワフルで盛り上がった時間帯でした🤩
全体WS後にダンスチームによる振付コンテストもやったので、それについては明日のお楽しみ♪♪#テアトルアカデミー岡山 #ダンサーKEITA #ダンス pic.twitter.com/RDF1lXbzoN— テアトルアカデミー岡山 (@theatre_okayama) 2018年7月16日
ここまで自己PRの書き方を例文を含めながら紹介してきましたが、もっと早く自分の自己PR力を身に付けるために、どんどんオーディションを受けて経験を積みましょう。または自分に自信のある特技や趣味が無い方は、養成所などに通うことで自己PR力はもちろん、自分が目指しているオーディションに合格するための力を身に付けることができるでしょう。
世の中には数え切れない養成所がありますが、どこに行けば良いのか分からない方には業界最大手のテアトルアカデミーを選んでおけば間違いないでしょう。鈴木福さんや本田望結さんなどの人気子役を輩出したことで知られる有名な総合芸能学院であり、同時に芸能事務所としても様々な仕事のチャンスを得ることができます。
【アドバンス発表会】シアタージャズクラス pic.twitter.com/hOZSv8ERvT
— テアトルアカデミー大阪 (@theatre_osaka) 2018年7月15日
モデル・声優・歌手・俳優・女優・ダンサー・お笑いなど、どんな分野でも対応している充実のレッスンに設備環境、上は北海道から下は福岡まで全10校舎が設立されているので、比較的どこに住んでいても通いやすいというメリットもあります。入所費用は必要ですがオーディション自体は無料であり、合格までの難易度もそこまで高くは無いので、まずは気軽に応募してみても良いかもしれませんね。
テアトルアカデミーは幅広い業界との繋がりがあり、その後にオスカープロモーションやスターダストプロモーションなどの大手芸能事務所に移籍される方もいます。即戦力を求めているエンターテインメント業界に進むためには、当然自分が即戦力になれるよう養成所で力を付けるということにも気付いておきたいところ。テアトルアカデミーについては以下から気になる記事を読んでみて下さい。
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自信を持って自分を売り込む自己PRを作ろう
というわけで今回はオーディションでの自己PRの書き方、そしてイメージがし易くなるための例文を紹介しました。自己PRの説明内容に関してはサイトによって十人十色であり、結局どの自己PRを参考にすれば合格できるのかというものは決してありません。事務所によって、仕事のジャンルによって、そしてその時の審査員によって自分の自己PRが響くかどうかなんて分かるはずもありません。
そして冒頭でも説明したように、オーディションに合格するためには自己PRだけでなく志望動機や写真、二次審査で行われる実技審査や面接など様々な課題をクリアしていかなければいけません。合格のために色々な要素が必要になるのは確かですが、色々な情報の処理ができなくて頭がパンクしてしまっても仕方ないので、素直な気持ちをモットーにオーディションを受けてみれば良いのです。
「自分には何が足りていて何が不足しているのか・・・?」それを見つけるための手っ取り早い方法は実際にオーディションに受けてみること。しっかり意識してオーディションに臨めば、合格・不合格に関係無く大きな経験を得ることができます。所詮は実践に勝るものはないということなので、頭で考える前にまずは行動に移した方が良い結果を得ることは間違いありません。
『ベネフィット』の件は除いて、今回紹介した自己PRの書き方はどこでも紹介されているものばかりです。もしかすれば『ベネフィット』のくだりは読者にとってあまり意味が無く、そもそも必要ではなかったかもしれません。ですが、当記事をきっかけにこの言葉を知って何かしらの参考やヒントになったと思ったなら、その時点で他のライバルよりも一歩先を進んでいるのかもしれませんよ♪
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