『アニメ』『吹き替え』『ナレーション』『Vtuberキャラのアフレコ』『歌手』など、現代の声優は仕事量も膨大に増え、一度声優として世間に認知されればメディア業界では引く手あまたとも言われるほど人気のある職業となっています。
人気の職業として上位に挙がる『声優』という仕事を自分の職業とするためには、オーディションは避けては通れません。仮に夢が叶ってプロ声優になれたとしても、今度は役を勝ち取るためのオーディションが存在し、これを幾度となく受けることが必須になってくるものなのです。
つまり声優として仕事を得続けるためには、必然的にオーディションを攻略し続けることが何よりの重要事項になるのです。一般的に声優オーディションでは『ボイスサンプル』や『セリフ読み審査(テストボイス)』が必要とされます。
なので、どのような機材でサンプルを録るべきなのか、どのようなセリフがオススメなのかなど、色々と悩まれる方は多いようです。そこで今回は非公式情報として、声優オーディションに関連する『セリフ選び』をはじめ、ボイスサンプルに必要な機材や内容・例題を詳しく紹介します。
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ボイスサンプルとセリフアテレコ(テストボイス)とは
これまで声優やナレーターなど声に関連した職業のオーディションを受けたことのある人は、ほぼ確実といって良いほど、このボイスサンプルやアフレコ(テストボイス)を経験したことがあるのではないでしょうか。
未経験の方や初めてオーディションに挑む方は、まだどのような違いや重要性があるのかを知らないところでしょう。まず簡単な違いからご説明すると、
【※ボイスサンプル】
一般的に、声優などのオーディションに送付する書類選考と一緒に提出する必須課題です。オーディションのなかには、ボイスサンプルが不要な場合もありますが、現在は声優という職業の人気度の高さから、多くの応募者が殺到することを踏まえ、事前に一次選考の際に、書類とともに提出が義務付けられていることも多いようです。
【※セリフアテレコ(テストボイス)】
事前に説明しておきますが、アフレコとアテレコの違いはほぼ無く、同一という認識で良いでしょう。そして、オーディションにおけるセリフアテレコ(テストボイス)というのは、書類審査後の二次審査などで行われる”実技審査”で披露するセリフや台本読みのことを指します。
もしボイスサンプルを書類選考で提出しなかった場合でも、この実技審査において、アテレコを披露する時間が設けられています。また、大きなオーディションともなれば、二次・三次・四次というように、実技審査が複数回行われることもあり、このセリフ(台本)アテレコはバッチリマスターしておくべきポイントと言えます。
それぞれの違いをまず理解し、書類選考時に添付するボイスサンプルでも、二次審査などのセリフアテレコでも、必ず職業柄オーディションの場では”声の審査をするための必要課題”ということをしっかりと把握し、対策を持って挑むことが必要不可欠です。
ボイスサンプルを作成する前に知っておいてほしいこと
簡単にオーディションといっても、声だけの審査ではありません。応募者の総体的な要素をもって、審査されるものと思いましょう。多くの未経験者において勘違いされやすいのが、
- 声に特徴が必要
- セリフ読みが上手
- 容姿が整っている
…といったところでしょうか。ですが、それは大きな勘違いです。もちろん今活躍しているプロ声優の声には特徴がある声質だったりしますし、アイドル声優として容姿が整った方もいらっしゃいます。
もし声質や容姿に自信があれば、それは武器の一つにはなるでしょう。でも実際に審査員から見られている場所は、それだけではなく、応募者の内面(人柄)や魅力的な一面を持っているかという部分にも視野を持っています。
もし声質や容姿に自信がないという理由で、今足踏みしている声優志望の方がおられるなら、諦めては勿体無いことです。
厳しく言うようですが、素人である一般ユーザーの誰もが書き込めてしまう掲示板のアテのない情報だけ踊らされることほど、バカバカしいことはありません。
審査員の目に留まるポイントは素人には分かりません。必要とされる人材かどうかは専門的な方の目でなければ分からないことなのです。諦める前に応募書類を送付してみましょう。
その際には、雑ではなく「これでもか!」と言うほど、丁寧に仕上げることが最も重要です。そこであなたの人柄が伝わるものだと思って一生懸命に作成しましょう。
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ボイスサンプルを作ってみよう【準備編】
では早速、応募書類に添付するためのボイスサンプルの作り方をご紹介していきますが、その前に【準備編】からご案内していきたいと思います。
まずボイスサンプルを作成する上で、絶対に知っておくべき”重要なポイント”があります。それは『どれだけ一生懸命作成したボイスサンプルでもトラック全部を聴いてもらえるものとは思ってはいけない』です。
声優という職業の人気ゆえ、志望者は星の数ほど全国にいます。一つのオーディションに対して、約千人から多くは一万人近い応募があるとも言われている業界です。
審査員が書類選考の時点で、沢山のボイスサンプルを一つ一つ最後まで全て聴いているようでは、とても効率が悪いことは想像できます。
気合いを入れて数多くサンプルトラックを送付する方もいますが、多くの応募者から選別を行う審査員は、ボイスサンプルの1~2トラック程度、または冒頭から数十秒で判断をしている思って作成する方が良いでしょう。
実際にオーディションの二次審査に足を進めることが出来るのは、百人程度とも言われていて、ほとんどがこの書類選考の時点で振るいにかけられてしまいます。
二次審査に進むためには、応募書類も手を抜けませんが、このボイスサンプルも同様に、一層力を入れて作らなければなりません。
ここからは、ボイスサンプル作成において”必要な準備物”や”環境作り”などにおいて録音前に必要なポイントをご紹介していきます♪
ボイスサンプルを作成に使用する機材とは
ボイスサンプルを録音するための専用機材として、『PC』『ヘッドホン』『マイク』『ポップガード(ノイズを除去)』『オーディオインターフェース』などがあれば理想です。
ですが、中には「そこまでの機材が無い」「お金をかけられない」というように専用機材を用意できない人もいらっしゃるでしょう。
専用機材ではなくラジカセなどを使ってサンプル作成をする方もいらっしゃいます。また現代はとても便利な世の中で、スマホアプリにボイスサンプルを作成できる録音アプリが存在しています。
声を録るために必須なマイクも、1000円~でスマホ用コンデンサーマイクや、100均にもイヤホンマイクといったアイテムの販売もあるようです。
ただ録音アプリで作成する際に注意したいポイントもあります。それはアプリによって録音できる音質が違うという点があげられます。まずは専用機材の用意が難しいようであれば、色々なアプリで自分の声を録音してみて、より求めている音質に近いものを選択すると良いかもしれません。
理想はスタジオなどの音響専用機材が揃っている場所に間違いはないですが、もし難しいということであればアプリなどを使用して、揃えられるアイテムからサンプルの作成をしましょう♪
ボイスサンプルを作る上で録音環境は重要
クリアに声だけを録音することはボイスサンプルを録る上で大前提になります。録音する際にありがちなのが生活音が混入してしまうこと。
例えるなら、録音する場所が外の車道の近くであれば、車が通る音や人の足音、声などもNGです。その他にも、普段生活していると気付かないエアコンの音やファンヒーターの音なども消して録音すべきと言えます。
ボイスサンプルを聴く側はPCや専用機材を使用して聴くことも大いに考えられます。私たちが気付かない音でも専用機材で聴くことにより、不要な音もしっかり検知してしまう恐れもあります。
録音する時間帯を人が活動しにくい深夜におこなう、照明などのごくわずかな電子音やノイズなどの可能性があるものは全て電源を切るなどの対策をしてサンプル作成にのぞむことをオススメします。
他の人に聞かれたくないっ!…簡単に防音ルームを作る方法とは
やはり家族と一緒に住んでいる場合や、アパートなどの隣の部屋に聞こえてしまうことが気になる方も少なくないでしょう。
とはいえ「防音室なんて作れる訳無いし…」という悩みも多く聞かれます。このような悩みを持っていては、ボイスサンプル作成において本領発揮はし辛いもの。
そういった方に向けて、少しでも音漏れを防ぐための効果がある方法を挙げていきたいと思います。音漏れや防音において不安な方は是非実践してみてくださいね♪
その①防音カーテン・シートを使用する
防音カーテンShizukaを買ってみた pic.twitter.com/753tX4NUqF
— ォヵ (@bbbkou) 2019年2月12日
意外と知られていないこのアイテムですが、かなりの音の反響を防ぎ、音漏れも防止してくれる便利アイテムです。100均の店舗でも販売しているお店もあるようです。もし購入が難しい方やさらに防音性を高めたい方は、厚めの生地のカーテンに変えることも防音効果が期待できます。
その②隙間シールを使用する
dadaの部屋を防音にしようシリーズvol2
今日は玄関・窓の隙間!
隙間シールを貼ることで防音だけでなく、隙間風対策にも!!
でも、今回の効果は微々たるものでした😓
続く〜 pic.twitter.com/gPLhiTl8Gx
— 坂口”dada”大季 (@dada05_01) 2018年4月20日
窓のサッシやドアの隙間、押し入れのふすまの隙間にも貼れる隙間シールも有効です。こちらも100均の店舗でよく見かけるアイテムとして有名ですが、しっかりと音漏れを防いでくれるため、音漏れが気になる方には大変オススメアイテムといえます。
その③布団の中で録音する
世界一キモいボーカル録音風景(反響を抑えるために布団を被っている) pic.twitter.com/2TYK4SZALX
— yamada (@aimaina_key) 2018年11月29日
これは大人気アーティストとしても有名な”宇多田ヒカル”さんも実際にされていた録音方法です。意外ですが、デビューする前~デビューした後も、この布団の中で録音をする作業を続けられていたそうで、ご本人曰く、外の世界を気にせず発声できる点や、布団の中は乾いた音になり、適度な音質で録音ができるのだとか。
ボイスサンプルを作ってみよう【実践編】
では、いよいよボイスサンプルの録音を実践していくための役立つポイントについてご紹介していきます。オーディションの書類審査を通過するために、せっかく提出するボイスサンプルの重要性はお話ししましたが、大切なことは、質の良い音源として提出することは応募する上で最低限の気配りと言えます。
またサンプルに使用するセリフ選びも、あなたの声に合っていないものを選んでしまうと、審査員の耳には「違う」という印象が残り、書類審査通過が難しくなってしまう可能性もあることでしょう。
あなたの声の魅力を下げてしまっては元も子もありません。とにかくより魅力を上げるセリフ選びは当然のこと、高い音程で出すのか、低い音程で出すのかなどの選択はとても重要です。ボイスサンプル作成において意識すべきことは『声を宣伝するためのもの』と言えます。
ありがちなのが、無理にプロ声優を意識し過ぎて声のトーンそのものがあなた本来のものではなくなってしまうこと。これはあなたの声の魅力を出すどころか下げてしまいます。是非ここは意識する観点を変えて、あなたの持ち味である声を魅力的に宣伝するものと考えて、納得できるサンプルを作っていきましょう。
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サンプルに自己紹介を入れる場合
提出するボイスサンプルには、セリフだけでなく、自己紹介の録音を必須とする場合が多くあります。応募者が沢山いることはご説明しましたが、その中でも聴いてくれる審査員に「この子はっ!?」と印象付けることも意識して録音してみると良い効果が期待できるかも知れません。
単なる自己紹介であれば「ふん・・・ふん・・・」と聞き流しますが、印象が残るものとなれば、二次審査で「会ってみたい」と興味を引き出せる可能性が大いにあるものです。例えば、名前の言い方一つでも良いでしょう。
自信のあるトーンで声に出す、明るく名前を言っている、などといった雰囲気を少し変えて伝える言い方を練習してみても良いかもしれません。とにかく自己紹介のポイントは話す内容も然りですが、『とにかく印象付ける!』、これは合否に繋がるほどとても大切なことです。
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自分の耳は声に慣れているから、他人の耳を借りてみよう
普段話している声は自分自身では当たり前の音の一部です。いざ録音した声も何度も繰り返す内に、どれが良いのか分からなくなってしまうことありませんか?
それは人間の素晴らしい”認識”という機能のおかげですが、実は自分は「まぁまぁ良い出来なのでは?」と思う音も、他人が聞くと自分では気付かない点に気気付くこともよくある話です。
もし自分で「これ良く録れた!」と思えるサンプルが出来たなら、他の人に聴いてもらうのも意外な発見や欠点の把握に繋がるかも知れません。
2~3人聴いてもらって「良いね!」となればあなた自身も提出する際の自信にもなり、質の良い音源ということになるので、恥ずかしくても他人に聴いてもらうことはとても大切なことです。
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サンプルは時間の許す限り何度も録り直せるメリットがある!
審査員の前で行われる二次審査などのセリフアテレコでは、不可能な録り直しが何度もできることがボイスサンプル作成のメリットと言えます。とにかく自分が納得できるクオリティーで提出できなければ、応募する意味はありません。
メリットを活用し、時間の許す限り何度も録り直し、納得できる質の高い音源に仕上げることが重要です。これまでにご説明しましたが、審査員は全ての音声を聴いてくれるものだと思ってはいけません。
はたまたどの部分を聴くのかも分かりません。なので、”音源のどこを聴いてもらっても良い”と思えるようなクオリティーに仕上げて提出することを目標にボイスサンプルを作成しましょう。
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理想的な録音時間は2分程度に収める
ボイスサンプルを作る際に気になる時間ですが、これは指定されている場合もありますし、指定無しの場合もあります。もし指定されていない場合であれば、約2分程度に収めるのがベストでしょう。
何故なら、あまり長すぎても聞き飽きてしまうことや、短すぎても魅力が伝えきれないことも、およそ2分という時間のサンプルであれば、聞いていて苦にもならず「もうちょっと聴いてみたかった」という印象になるような”聴いていて丁度良い時間”と言われているからです。
またこの2分のボリュームの中に、セリフやナレーションなどの情景が無意識に聴き手に分かるものを意識しましょう。今「セリフなのか」「ナレーションなのか」が分からなければ、ただの朗読になってしまうのでここにも注意が必要です。
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オーディションのセリフアテレコ(テストボイス)審査について
二次審査では音声審査と呼ばれるセリフや台本を審査員の前で実際に読み上げるテストがあります。このテストはオーディションによって例題も様々で、『自己紹介+セリフ』や『自己紹介+ナレーション』というような構成や、中には『自己紹介+全て即興』というような内容が出される場合もあるようです。
与えられる時間も1~2分と短く、その制限された時間内に自分の魅力を発揮、そして表現しなければならないのです。ここで知っておきたいのは、多くのオーディション未経験者はこの「与えられた短い時間で自分の魅力を伝えきれなかった」という声です。
オーディション慣れしていれば、どのような雰囲気か心の準備も出来ていることでしょう。ですが「場の雰囲気や何もかも見るもの全てが初めて…」という未経験者にとっては、この場所でいきなり力を出すのはとても難しいことであり、事前に対策しておくことが必須なのです。
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自己紹介・PRを15秒程度でスムーズに出来る練習をしておく
オーディションでの審査において、自己紹介や自己PRも審査基準の重要なポイントの一つと言われており、質疑応答という枠があることも多いようです。
自己紹介は名前や年齢など決まっている内容なので、スムーズに出来ても、自己PRを聞かれた際、何を話して良いか分からなくなってしまい、言葉が詰まってしまうという体験談もよく聞かれます。
オーディションでは多くの応募者の審査を限られた時間でスムーズに行わなければならない場であり、大事な自分の時間で言葉に詰まってしまっては、審査員から「もういいです」という言葉を浴びかねません。
常に聞かれる可能性のある自己PRや質疑応答で可能性の高い質問内容にはスムーズに答えられるよう事前に準備しておきましょう。
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自己PRでモノマネも狙うのも有効!?
これはかなりの勝負だと思えますが、意外にもこのモノマネというのは声優ならではといえる利点もあるようです。あくまで他の業界ではNGになりそうなジャンルですが、特技や自己PRとして爪痕を残せる可能性は大いにあります。
声優業界では声の質や幅が広ければ広いほど武器になると言えるからです。”この容姿でこの声が出る”というのは大きなインパクトにもなりますし、魅力の一つとしてアピール効果もバッチリでしょう。
ですが、ここで要注意なのが、モノマネならではの「似てない」になってしまいかねない点。そもそもモノマネは”似せて当たり前”というポイントがあります。はっきり言うと、似てないモノマネを聴かせても無駄であり作戦は失敗に終わります。
もしも自己PRで披露できるほどのクオリティーの高いモノマネのネタがあるのであれば、アピールの一つに加えてみても良いかも知れません。
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セリフ選びのポイントを抑えておこう
ボイスサンプルでもセリフアテレコ(テストボイス)でも使えるセリフ選びに苦戦している方に向けて、セリフ選びのポイントをご紹介します。
まずセリフ選びで意識しなければいけないポイントは”どの声質で読むのか”というところです。少年or少女ボイス・男性or女性ボイス・こどもなど多くのジャンルがあります。
ボイスサンプルでもセリフアテレコ(テストボイス)においても、どんなセリフや声質でも自由です。セリフ読みで共通して言えることは”キャラに世界観”を持たせることです。
設定は声の仕事の上で大切なポイントです。キャラという軸がバラついてしまっては、誰を表現しているのか審査員に伝わりません。
またドラマやアニメの実際に使用されているセリフをそのまま使うことも可能ですが、この場合は聴く側も既に知っている声であるという点です。
これは既にこのセリフはこの声という認識を聴く側が持ってしまっていることから、逆に「違う」という認識を持たせてしまう可能性があるため、選考が不利に働いてしまう可能性があるので注意しなければいけません。
声優志望でオーディションを重ねている方はセリフ選びのためのセリフ台本をオリジナルで作成している方もいますが、初めからセリフを作るのは容易なことではありません。
ここからは声質に合わせた、初心者でも読みやすいセリフを何点かご紹介していきます。是非オーディションやボイスサンプルの作成に役立てていただければと思います♪
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⇒表現力をつける(高める)には?練習方法を実践して身に付ける!
その①男性ボイス編
●ここから出してくれ!!
出してくれ…お願いだ…頼むよ…。
何なんだここは…。
俺は気が狂っちまったのか…?
夢だろ…?早く醒めてくれよ…。
何でこんなことに…。
…罰なのか…?…あの時の…。
●月曜には仕上げるよ。代金も半分でいいさ。
●弱者には弱者の戦法がある。
俺たちは戦いには負けたが、心までは折れていない。
●人が真に試されるのは、何かが起こった時ではない。
『何もない時』だ。
平時にどれだけ”自分と戦うか”
俺たちは戦った。不器用ながら毎日必死に準備した。
次こそは俺たちが勝つ。
その②女性ボイス編
●あんた達、いつも同じ話してんのね。
バカ、昼間っから酒飲んでる人たちなんて
うちはお断りだよ。
”麦ジュース”はやってないんだよ。
酒が飲みたいんなら夜に来な!
●何度も失敗してるとさ、
何もかもが嫌になる時があるんだ。
そういう時は、
ここに座って真っ青な空を眺めるの。
そうしたら、大丈夫!
まだまだ頑張れる….って気持ちになれるんだ。
失敗したっていい、
もう一回挑戦してみよう!ってね。
だからここは、
私を支えてくれる大切な場所なの。
●あなたの事は優秀だと思ってるし、
尊敬もしてる。
でもそれは、あくまで仕事上の話。
ビジネスのためにプライベートを捨てるなんて…
あなたらしくないわ。
私には全く理解できない!
あなたはそれでいいの?
その③少年ボイス編
●許さねぇ…、
てめぇだけは、絶対に許さねぇ!
お前の罪はこの俺が裁く!!
うおぉぉぉぉ!!
●何もかも失ったと思っていた。
だけど違うんだ。俺はまだ、
何一つ自分から手を伸ばしていなかったんだ。
今度は絶対….絶対、掴み取る!
絶対に負けない!!
●おはようございます、先輩。
今日も早いんですね。
僕ですか?今日は授業が始まる前に
図書室の片付けがしたくって。
良かったら練習の後に来てください。
おすすめの本、用意しておきますから。
その④少女ボイス編
●は、初めまして!
えと、ええと、私は…
小鳥ヶ丘中学から転校してきて…
父の仕事の都合なんですけど、
それで今日はお母さんと一緒に…
あ、ここに連れてこられて…
あ、でも朝ごはんは3人で食べました!
えええ!?好きな教科?
好きな教科…好きな教科…
えっと…自習です!!!
はい!よろしくお願いします!!
●…これが”海”…ですか…。
本当に青くて、どこまでも広がっている…。
私、生まれつきの病弱で、
あまり外に出たことがないんです。
海を見たこともありませんでした。
心は元気でも、
身体がついていかなくて…。
でも、これからはこうしていろんなものが
見られるんですよね…。
●最近さぁ、鏡みたらちょっとだけ
顔が丸くなったような気がするんだよね。
でね、体重計乗ったら…
4kgも増えてたの!!
だから私、
今日からダイエットするって決めたの!
え?このお店ケーキが美味しいの?
ふーん…じゃあダイエットは
明日からにするね?
あっ、見てこれ!
今日のオススメ3種類もあるよ!
全部頼んじゃう?
【番外編】ナレーション編
●地図が読めなくても大丈夫!!
スマートウォークなら、
衛星よりも正確にあなたの現在地を確認し、
見通しの悪い場所でも
正しい道のりをお知らせします。
●運命みたいな出会い。
ドラマみたいなデート。
だけど….。
『理想の彼氏と結婚したい』
甘い暮らしを夢見るセリーナに、
”甘くない”現実。
『マリッジブルーと冴えない王子』
●ただいまのお時間、
館内は大変混雑します。
お客様にはご迷惑をおかけしますが、
お足元の白線に沿って、
一列にお並びください。
不安や学びたいという気持ちがあるなら
ここまで声優オーディションにおけるボイスサンプルの作成方法や二次審査などで必要となるセリフアテレコ(テストボイス)について、どのような機材が必要か、録り方のポイントからセリフまでご紹介してきましたが、最も効率や確実性を求めるのであれば、やはり養成所に通うことが一番でしょう。
冒頭でもご紹介したように、審査員はプロです。何百、何千人もの声優を見てきています。素人なりに独学で努力をして、オーディションを受けることも決して悪いことではありません。
ですが、やはり知識や必要な環境、どのようにオーディションをクリアするのかについて確実性を求めるのであれば、専門分野のプロから直接学ぶのが、最も効率的な近道に違いはありません。
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また何度もオーディションを受けては落ちてを繰り返している方の場合であれば、自分では分からない欠点や対策が必要であるとも言えます。こうした欠点や対策は早めに取り入れ、行うことで合格・デビューまでの道のりもグッと早くなるのです。
「自信が無い」「効率的に学び夢を叶えたい」というのであれば、まずは資料請求などをしてみて、養成所などの養成機関へ足を踏み入れてみることをオススメします。現在活躍している多くのプロ声優も養成所を経て、今の立ち位置に立っている方がほとんどなのです。
録音に必要な場所も機材も養成所であれば、全て揃っている所がほとんどです。養成所も一つの声優になるための方法として視野にいれておいても損はないはずです♪
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その①『IAM-インターナショナルメディア学院-』
【IAMおススメポイント】東京校では月~日曜日まで毎日レッスンを行っています。レッスン時間は9:00~21:00。好きな曜日、時間を選べるから、スケジュールも立てやすい!通いやすさNo.1☆
— インターナショナル・メディア学院 (@media_gakuin) 2019年2月27日
全国各地18か所に拠点を持つ、大手声優養成所の一つとして有名です。全くの未経験者から、個人のペースに合わせて学べる多彩なコースや、デビューまでのバックアップシステムが人気の理由といわれています。
自社制作ラジオも放送するほど、機材から現場まで実践的なレッスンをしながら、パーソナリティーとして収録に参加することも授業の一環として可能といわれ、本格的思考のレッスンを受けデビューまでの道のりが短いポイントも魅力です。
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その②『日ナレ-日本ナレーション演技研究所-』
声優マガジンにて、弊所出身の市川太一さんのインタビューが掲載されました。ぜひご覧ください。https://t.co/Spus4kjkrF
市川さんの動画をLINE@にて2/22(金)に発信予定!
お友達登録はこちらhttps://t.co/sAZ1DbcFbn pic.twitter.com/STLRFqIG1O— 日本ナレーション演技研究所 公式 (@nichinare) 2019年2月19日
レッスン時間や料金といった点でも、各生徒の希望を基に学びやすい校風が人気の養成所です。将来的には声優、ナレーターといったお仕事に就くための実践的なレッスンコースが幅広く用意されていることでも人気と言われています。
養成所を卒業後、所属する事務所もグループプロダクションが多いことから、行き先に迷いにくく、しっかりとしたフォロー体制が整っています。
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その③『代々木アニメーション学院』
そして!!!#代アニ 大阪校、フォロワー様3200人突破!!😳💕
これからも、学校の様子やおすすめのイベント情報などなど呟いてまいります☺️
ぜひぜひ今後ともよろしくお願いします⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝#代アニ #YOANI pic.twitter.com/83BDBafGeU
— 代々木アニメーション学院大阪校 (@YAG_osaka) 2019年2月26日
全国に8つのキャンパスが用意されており、声優だけでなくアニメーターやクリエイター関係のレッスン内容まで多く揃っているのが魅力的な養成所です。
東京校では全27教室があり、機材やスタジオなど専門的な設備は業界でもハイクラスといわれ、レコーディングスタジオまで揃っているほど本格的なレッスンを受けることができる点も魅力の一つと言われています。
本当に声優になりたいなら、全てに全力投球で挑むべき
というわけで、今回は声優になるための実技審査にも必要不可欠となってくるボイスサンプルやセリフアテレコに焦点を当て、必要とされるポイントをオーディション攻略の観点からご紹介してきました。
実際に過去には、高価で揃えることができなかった機材も、現代では便利さ故に、安価で手にしやすい代用アイテムも多く揃っています。例えお金に余裕が無くても、夢に向かって踏み出しやすい環境になってきました。
提出する際やオーディションの実技審査で披露しなければならないセリフも、インターネットを使えば苦労すること無く簡単に文章を調べることもでき、より応募もしやすくなったと言えるでしょう。
とはいえ、書類選考で提出する、ボイスサンプル一つを録るにしても”声を聴いてもらうための一つの材料”とあなどってしまい、手を抜いたり書類ばかりに手をかけ、重要視しないという方も少なくありません。
必要とされる提出物にはきちんとした大きな意味や理由があり、一つ手を抜いてしまうだけで、それは合否に大きく響くということです。
甘く考えて妥協してしまう程度の作品であれば、競争率の激しい声優志望者の中で、勝ち抜き夢を叶えることは不可能と言っていいほどシビアな世界ともいえます。
便利なインターネットでついつい調べがちな私たちですが、中には全く業界を知らない素人の方が、偽の情報を発信していることも少なからず存在しています。
未経験やオーディションに中々合格できなくて不安な方にとって情報が大きなヒントになる場合もありますが、逆も然りです。
間違った情報を鵜呑みにしてしまうのも、とても残念なことであり、ケースによっては自分で夢を潰してしまいかねない可能性もあるので注意が必要です。
オーディションを受けるときに、少なからず不安になるのは誰も同じです。まずできることを全力投球で行う事。それは応募書類を用意するところからすでに始まっています。
一回のオーディションで合格できるなんて甘い世界ではないと思って挑みましょう。書類や添付物、一つ一つに力を注ぎ、それでもダメな場合、またどのような対策をすべきか考え、実践していくことが合格への正しい道のりと言えます。
今あなたが目指している人も、簡単に夢を叶えたわけではないはずです。出来ることを精いっぱいやってみましょう。この記事があなたの出来ることのお手伝いになれば幸いです♪
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