「声優になりたい」と思っている人はとても多く、中には小学生から声優を目指して養成所に通っている人もいます。なので、高校生が養成所に通うことは全く珍しいことでも何でもなく、今や当たり前になりつつあることなのです。ただ、高校生には学業があります。学業と並行して養成所に通うにはどうすれば良いのでしょうか?
そして、実際に声優になるにはどうすれば良いのでしょうか?養成所に通うとすれば多額なお金も必要になってきます。そこで今回は、高校生が声優になるためのパターン及びオススメの養成所・専門学校を紹介します。ちなみに養成所では週に数回のレッスンがある場合が多く、専門学校は全日制でみっちりと毎日レッスンがあり、高校を卒業していることが条件になってきます。
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高校生が声優になる方法は大きく分けて二つ
高校生が声優になる方法は大きく分けて二つに絞られます。一つ目は学校に通いながら養成所に通うパターンです。高校生でも学校に通いながら週に1,2回のレッスンを受け、例えば学校帰りと土日を利用して養成所に通うパターンです。
年齢が若い頃の方が呑み込みが早いので、養成所も、高校生の入所に関して歓迎する傾向にあるようです。しかし、養成所のほとんどが都内にあるため、地方在住の方は、養成所に通いながら高校生活を送るのはほぼ不可能と言えるでしょう。
また、地方に養成所を設けている場合もありますが、正しいイントネーションを身につけ辛かったり、声優のオーディションを受けるために毎度上京する必要があり、そこで見事に受かったとしても、今度は収録の度に上京する必要があります。
・・・となると、やはり地方住みの学生にとっては色々と難しくなることが目に見えています。地方在住の方は、高校卒業後に専門学校か都内の大学に進学し、同時に養成所に通うことを目指すことが合理的かつ効率的なのかもしれません。
二つ目が、高校卒業後に声優の専門学校に通うパターンです。高校生のうちからレッスンを受けられないので、焦りを感じてしまうかもしれませんが、全日制の学校では毎日時間をかけてレッスンを受けられますので、しっかりと実力を伸ばすことが出来ます。
全日制になりますので、必要となる費用は養成所よりも高くなってしまいます。とはいえ、専門学校のほとんどが都内にありますので、正しい発音やイントネーション、発声、そしてアフレコなどの声優に必要なスキルはもちろんの事、一般常識や、台本を読むことで漢字の読み方及びコミュニケーション能力を養うことが出来ます。
実際に必要なのは、着実に実力を付けることが一番ですので、早く養成所に入ることが声優になることに有利となるわけでは無く、専門学校に通うまでは、自主トレーニングを積んで都内の学校に通うことを目指しましょう。
何故都内の学校が良いのかというと、正しいイントネーションを身に付けられる上、講師の質が高い場合が多いこと、何よりオーディションを受けやすいことが挙げられます。
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声優だけで食べていくのは難しい
厳しいことを言いますが、声優一本で生きていくのは東大に入学するよりも厳しい倍率だということを先に知っておく必要があります。ですので、メンタルの強さは非常に大事になってきます。
オーディションを勝ち取るのも強靭なメンタルが必要になりますね。もし、全日制の専門学校に通うことが心配な場合は、普通の大学を受けて都内に住み、全日制の専門学校ではなく養成所で週に数回のレッスンを受けましょう。
ですが、全日制のレッスンを受けた方が早く実力が付きますので、ここでは自分の将来をどちらに分けるか自身で決める必要があります。また、費用も掛かりますので、自分では支払える方以外は親にきちんと相談する必要があります。
ちなみに養成所の方が費用が安いため、アルバイトをしながら通う選択肢もあります。自分で稼いだお金で通う方とそうでない方とは、やる気の差も歴然と違いますので、どちらにしろ学費はなるべく自分で捻出することをお勧めします。
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今の声優に求められている事とは
今やアイドル声優時代と言っても過言でないほど、ルックスやダンスなども求められています。ルックスは、服装に気を付けたり清潔感のある髪型にするなどで、ある程度はカバーできるのですが、ダンスなどの技術面に関しては、レッスンを受けないと身に付けることが出来ません。
それに加えて、声優は俳優並みの演技が求められています。高校生のあなたがもし部活を選ぶなら、演劇部や学内放送に参加するなど、声優関連の将来に生かせる学校生活を送りましょう。
ダンス部があるならそちらに参加するのも良い手段です。ダンスをすると体型も引き締まりますので、オーディションにも有利になります。また、自分の声に自信が無くても、養成所に通うことで個性を磨くことが出来ます。
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自宅でのトレーニング方法と、情報収集
自宅でも声優を目指してトレーニングすることが可能です。まずは腹式呼吸を身に付けましょう。腹式呼吸は大きく息を吸い込んだ時、お腹と背中が膨らみます。肩は動きません。寝ている時は自然と腹式呼吸になりますので、初心者はまずは寝転んで腹式呼吸を身に付けましょう。
次は、寝ている足のそばに椅子を置き、椅子に足を載せた状態で再び腹式呼吸をしてみましょう。少し難しくなるのが分かります。次に発声に移ります。声を録音し、台本の代わりに自宅にある本でナレーションをしてみます。最初は1分ぐらいからスタートし、徐々に録音時間を長くしていきましょう。
すると、途中で「あー」などと余計な文言が入ったり、変な間が出来てしまうことに気付くと思います。オーディションでは台本を渡され、読み込む間もなく演技に入りますので、台本読みは慣れるまでやり続けることをお勧めします。
慣れてきたら感情移入をしましょう。色々な声が出せないと声優にはなれません。大声を出す場所が無い場合はカラオケボックスを利用したり、もしくは個人レッスンスタジオを借りて練習することをお勧めします。
個人レッスンスタジオであればマイクなども借りられ、良い環境で録音することが出来ることと、バンド練習と違って一人の場合は少し安く借りれる場合が多いので、気軽に利用してみても良いでしょう。
もし予算に余裕があるのであれば、自宅にきちんとした録音設備を備えたいところです。自宅で録音したサンプルCDを作っておくと何かと便利ですし、もちろんボイスレコーダーやスマホよりも音質が良いため、グッと実力も上がりやすくなります。
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声優に近付くためのアフレコ練習について
アフレコの練習も自宅で行うことが出来ます。スマホなど録画できる物を適当な場所に固定し、好みの動画の台詞を書き出し、無音で動画を再生して台詞を動画に合わせて読み込むところを録画します。
重ねて言いますが、再生する動画は無音にしておく必要があるので、雑音が入らないようにしましょう。アフレコでは感情移入の他に、動画に合わせて演技をする必要があるので、上級のテクニックが求められます。
自宅で簡単にできることなので、積極的に練習してみてはいかがでしょうか?動画の選び方ですが、自分の好きなアニメやゲームで良いでしょう。その方がモチベーションも上がります。慣れてきたら、食レポなどの別ジャンルのアフレコにもチャレンジしてみると良いでしょう。
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オーディションの情報収集について
雑誌では『声優グランプリ』『声優アニメディア』などの専門誌を定期購読することをお勧めします。オーディションの情報以外にも役立つ情報が実に多く載っています。
有名どころのサイトであれば、『De☆view(デビュー)』にオーディション情報が載っているので、こちらでアカウントを作成し、ログインするだけで情報が手に入ります。アカウント作成は無料となっています。
実際にオーディションに足を運ぶことで、自分自身も場馴れしていきます。もちろん簡単には受かりませんので、たった数回程度不合格になったくらいで落ち込む必要はありません。
オーディションを受けているライバルは、演劇や専門学校に通って努力を重ねてきた実力者揃いなので、その中で更に光る素質を持っている方のみが選ばれるのです。
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オススメの養成所・専門学校
それでは、ここからは高校生にオススメの養成所・専門学校をいくつか紹介したいと思います。現在、都内には声優養成所は数十社ほどあるのですが、高校生が通えるところとなると数が絞られます。
15歳以上で学業と並行してカリキュラムを組んでくれる養成所を選ぶ必要がありますね。高校卒業後に通う専門学校も紹介します。
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その①『インターナショナル・メディア学院』
【自宅で声優への道】鏡を見て喉を開いてる状態を確認して声を出してみましょう。あくびをしている時が喉が開いている状態です。
— インターナショナル・メディア学院 (@media_gakuin) 2019年1月19日
ここでしか体験のできない声優の経験を、ベーシックコースから体験することが出来ます。完全現場主義の養成所で、全日制のスクールはなく、週に1,2回の授業ですので、高校生や大学生のような学生の方はもちろん、社会人の方でも年齢に関係なく通うことが出来る養成所です。
また、大手なので地方にも分校があり、講師の質も非常に高く、堀川りょう学院長が、順番に回って指導をしてくれることは大変貴重なことです。年間を通じて全国を駆け巡りながら特別授業を行っているのですが、なんとアフレコレッスン見学会も行っています。
『ドラゴンボールZ』シリーズのベジータ役、『名探偵コナン』では服部平次役で有名なベテラン声優の堀川りょう学院長によるレッスンは参加費が無料となっていますので、公式HPから無料レッスンの申し込みをし、日程を確認することをオススメします。
ちなみに、東京校の電話番号は『03-5386-7545(※事前に公式HPで確認しましょう)』となっていますので、サイトを見ても良く分からないことがあれば、直接電話して問い合わせると確実でしょう。
他にも、説明会や授業見学会も行っていて、オープンで風通しの良いキャンパスとなっています。随時入所可能となっており、思い立った日に入所できるのもポイントの一つです。
地方校から東京校に転校も出来ますので、進路に合わせて通うことが出来ます。入所3ヶ月以内のデビュー人数が71名と、早くからデビューを目指せることも強みとなっています。
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⇒インターナショナル・メディア学院のカテゴリーページはこちら
その②『日本ナレーション演技研究所』
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。入所に関するお問い合わせ・ご質問等ございます際は、入所センターまでお気軽にお電話ください。
【入所センター】
TEL:03-3372-5671#日ナレ— 日本ナレーション演技研究所 公式 (@nichinare) 2019年1月4日
こちらも有名な養成所で、『日ナレ』の愛称で「働きながら、学びながら、週一回3時間のレッスン」をモットーに、声優だけではなく、俳優やナレーターを目指せる養成所になっています。
レッスン概要は、実力に合わせて初級・中級・上級とステップアップしていくレベル別学科制ですので、自身の実力をコツコツと積み上げていくことが可能です。未経験でも丁寧に教えてもらえるので、非常に通いやすい養成所となっています。
在籍期間は原則として2年の養成所となっており、高校生の入所金は本来の半額の5万円と改訂されているのが嬉しいポイントです。年間の学費も20万円と、アルバイトでも十分に賄える金額になっています。
ジュニアクラスは小学校4年生から参加でき、年齢が低くても通うことが出来ます。入所面接は随時していますが、定員になり次第締め切りとなりますので、気になったら問い合わせすると良いでしょう。
日ナレでも無料体験レッスンを行っています。対象は中学3年から40歳までとなっています。無料レッスンの開催日は公式ホームページで確認することが出来ます。各校で日付が違いますので、間違わないようにしましょう。
無料レッスンも定員になり次第締め切りとなりますので、早めに連絡することをオススメします。電話番号は『03-3372-5671(※事前に公式HPで確認しましょう)』となっています。
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その③『バンタンゲームアカデミー』
先日、Fateシリーズのアニメ等を手がけるアニメ製作会社のユーフォーテーブル有限会社さんに特別授業をしていただきました🛸🛸
どんどん進化していくアニメ業界の最新情報などに生徒の皆さんは目をキラキラさせながら聞いてました🤩🤩🤩
先生、お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました! pic.twitter.com/sLJp17YaoY— バンタンゲームアカデミー公式 (@Red_Vantan) 2019年1月15日
ゲーム・漫画・アニメ・声優の専門校です。入学すると、バンタングループが扱うすべての分野やコースの動画が見放題になるのが、バンタンゲームアカデミーの一つの魅力です。誰が見ても分かりやすい10分程度の動画ですので、興味があることや気になることがあったら、毎日気軽に学ぶことが出来ます。
バンタングループでは、声優・ボーカルコース以外に、ファッション、スタイリング、ヘアメイク、ネイルエステなどの専門学校を備えているので、美の学校であるヴィーナスアカデミーと連携したカリキュラムを受けることが出来ます。
昨今は声優も見た目重視の傾向にあるので、これは嬉しいですね。授業自体も、声優業界で活躍している現役プロ講師が直接指導に当たります。最新の業界情報もここでチェックでき、実戦的なカリキュラムとなっています。
クラスも少人数制で安心です。著名声優による講演会も実施されており、過去には『らんま1/2』の早乙女乱馬、『名探偵コナン』の工藤真一役の山口勝平さんがいらっしゃったこともあります。
また、年間を通して40回以上のオーディションを実施しており、業界と強いパイプがあるのもバンタンゲームアカデミーの魅力とも言えます。
東京校の電話番号は『0120-51-0505(※事前に公式HPで確認しましょう)』となっており、ホームページから無料で資料請求できるようになっています。また、中学生の方は、高等部に進学することもできます。在校生の25%が遠方からとなっており、学生寮も用意されているので安心ですね。
今回のまとめ
というわけで今回は高校生が声優を目指す方法を大きく分けて二つ紹介しました。高校生活(または大学生活)を送りながら養成所に通うパターンと、高校生活後に専門学校に入学するパターンです。
高校生がお金を掛けずにトレーニングする方法も少しではありますが紹介させていただきました。昨今では声優に求められるジャンルが多くなっているのですが、携帯ゲームの普及により、ゲームの声優など、仕事が昔よりも増えていますので、逆にチャンスが増えているとも言えます。
ただし当然ライバルも多いのですが、都内の養成所などで、良きライバルに出会い、お互いを刺激しつつ、切磋琢磨しながら声優を目指す事は、充実した毎日になることでしょう。道のりは簡単ではありませんが、不可能ではありません。コツコツと練習を重ねましょう。
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