「ナレーターになりたいけど、評判の良い養成所とかあるのかな?」と、そう思ってネットで調べている方はいませんか?中にはナレーターとしての能力を高めるために独学で実力を付けていく方も稀にいますが、コツや要点を掴むまでにはとにかく“時間”が必要になります。ある意味、時間でお金は換えますが、お金で時間は換えません。
つまり、養成所に通ってプロから教わることは、あらゆる点から効率良く、かつ合理的にスキルを伸ばすことができ、無駄な時間を使うことも無いので、本気でナレーターを目指す方には是非養成所に通うことを検討してほしいものです。そこで今回は、ナレーターになるにはどうしたら良いのか、また、おすすめの養成所やスクールをいくつか紹介したいと思います。
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ナレーターになるには
ナレーターになるには、大まかに一般公募でいきなりデビューするものと、専門学校、あるいは養成所に通って訓練を積んでからプロダクションに所属し、マネジメントしてもらってナレーターになる道の2つに分かれます。
専門学校は素人からでも育ててもらえますが、声優の養成所は、付随するプロダクションが運営しており、ある程度の実力が無いと入所すらできません。つまり、養成所に入所するにはオーディションがあるということです。
専門学校は全日制の所が多く、みっちりと授業があるため、仕事や学業と並行するのは厳しいですが、養成所は週1のスタンスを取っているところが多く、仕事と並行して通ったりと、二足のわらじを履いて通えるのがメリットにあげられます。
実は、ナレーターだけで食べていくのは非常に厳しいため、声優の仕事も請け負うことを勘案して養成所を探すことをオススメします。多くの専門学校や養成所が、声優とナレーターの指導を両方行っています。
声優で活躍しているうちにナレーターの仕事を貰えるケースもあるので、初めのうちは仕事をえり好みしない方が良いでしょう。そもそも論として、声優やナレーターになるのは非常に厳しい道のりになります。
ナレーターと同じく、養成所に入るためにオーディションがあり、プロダクション所属になるためにもオーディションがあり、配役を勝ち取るために、更に配役ごとのオーディションを受ける必要があり、生き残るにはメンタルも強くある必要があります。
ある意味では、少しナルシストぐらいの方が生き残れるかもしれません。自分の声が好きでないと、声優やナレーターとして生きていくのは難しいのです。
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まずは自分の声を録音してみよう
まずは自分の声がどう聞こえているのか、再確認する必要があります。スマホにはボイスレコーダーが付いていることが多いので、まずは簡便的に録音してみましょう。自分が話している声は、録音して聞いてみると全然違って聞こえてしまい、少し恥ずかしくなるのが普通です。
しかし、この作業を繰り返しているうちに自分の長所や短所が見えてきます。声色の使い分けなどもできるようになってきます。それでは詳しいトレーニング方法に関しては次の段落で説明したいと思います。
ナレーターになるための自主トレーニング
誤った方法で声を張り上げすぎると、声帯にポリープなどができてしまうこともあり、それが致命的になってしまうこともあるので、まずは正しい発声方法を身に付けましょう。
まず、基本は腹式呼吸のマスターすることです。腹式呼吸がどんなものか、イメージが沸きにくいという方は、寝そべって呼吸をしてみると良いでしょう。寝ている時は、自然と腹式呼吸になります。
“すぅっ”と息を吸い込むと、下腹部と背中が膨らみ、肩は動きません。慣れてきたら肩幅に足を開き、お腹を意識して発声をします。実は、声を出してトレーニングする時間は意外と短くて良く、それよりも腹式呼吸や下腹部の筋肉トレーニングが重要になってくるのです。
原稿読みする時は、確かに長い間発声をするのですが、初めてのうちは声帯に負荷をかけがちなので、初めのうちは短い時間の発声にとどめるようにしてください。まずは、母音の発声をします。「ア」と「エ」は似ているので、はっきり区別させる必要があります。
子音のトレーニングも必要になってきますが、自主トレでは自分が正しく発音できているか分かりにくいため、お手本となるナレーションを選び、お手本とそっくりになるようにトレーニングすると上達も早く訛りも抜けていきます。ちなみに30分番組の場合、収録時間は2~3時間になることも多く、体力も必要な世界です。
民放などのナレーターに憧れている方も多いと思いますが、民放は笑いを取ったりするため、オーバーなナレーションが多く、真似していると変な癖が付いてしまいますので、NHKを参考にすると良いと思われます。
番組を録画し、再生して原稿を文字に起こして、少なくとも100回は練習する羽目になるでしょう。お手本に近付くまで録音・再生して自分の声がお手本と近付いているか確認します。
余裕が出来てきたらお手本の動画の音を消し、動画に合わせて自分が原稿を読み、それを録画します。それを繰り返すことで上達していきます。
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必要な投資の1つに録音設備がある
ちなみに将来本当にナレーターになりたいと思うのであれば、サンプルボイスを作る必要が出てくるため、自宅に録音設備を備える必要が出てきます。
資金に余裕がある方は、早めに初期投資しておくと良いでしょう。良い録音環境で自分の声を録音して再生し、反省を繰り返すと上達も早いです。
最初はスマホなど簡便的な方法でも良いのですが、真剣にナレーターになりたいという場合、声のデータだけの納品を求められることも多いので、録音設備は作っておいて損はないはずです。
自分に合うマイクは色々試してから買いましょう。売れ筋のものを使っても良いかもしれませんが、マイクの中には自分の弱点をカバーしてくれるようなマイクが存在します。是非、楽器屋さんや家電量販店でマイクを手に取って試してみることをオススメします。
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慣れてきたら色々なナレーションを真似してみよう
ナレーションの現場では「○○さんのようにナレーションできますか?」と言われることも多いです。ですので、予め色々なナレーターさんの真似をしておくと良いでしょう。男女の枠を超えて練習するのも良い練習方法です。
「物真似すれば自分の個性が消えるんじゃ…?」という心配があるかもしれませんが、やっていくうちに自然と自分の個性は出てきますので安心してください。
まずは技術を盗むことが大切です。ちなみに、フリー原稿素材の例に、こちらのようなサイトもあります。読み切るスピードも書いてありますので、非常に参考になると思います。
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ナレーターになれるオススメの養成所
お待たせしました、ここからは今回の本題である養成所のご紹介に入ります。ここに挙げているのはほんの一例ですが、参考にしていただければ幸いです。
中には養成所を掛け持ちしている人もいますが、養成所によっては掛け持ちを禁止しているところもあるので、個々に相談すると良いでしょう。
どこかのプロダクションに所属していると通えない場合もあります。ナレーターの仕事は、大手の声優事務所に所属しないと大きい仕事が回ってきません。
声優事務所とパイプの太い声優事務所に付随した養成所を選ぶ方が得策と言われています。声優事務所側も「この人と仕事をしたい」という人をふるいにかけてオーディションを行いますので、お互い真剣勝負となります。
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その①【インターナショナル・メディア学院】
【自宅で声優への道】鏡を見て喉を開いてる状態を確認して声を出してみましょう。あくびをしている時が喉が開いている状態です。
— インターナショナル・メディア学院 (@media_gakuin) 2019年6月12日
地方に分校も多く、ナレーターの仕事は首都圏に集中しているのですが、転校が自由(無料)となっており、まずは地元でトレーニングを積んで上京したら転校するといったことが可能な養成所です。
また、無料で学べる『つうしん部』というコンテンツを持っており、時間帯も気にせずトレーニングすることが可能なため、一度はチェックしておきたいサイトの1つです。声優トレーニングアプリの配信も行っており、有料コンテンツもありますが、無料のものもあります。授業料は月謝制です。
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その②【日本ナレーション演技研究所】
声優マガジンにて、弊所出身の永塚拓馬さんのインタビューが掲載されました。ぜひご覧ください。https://t.co/Spus4kAVQf
永塚さんの動画をLINE@にて6/7(金)に発信予定!
お友達登録はこちらhttps://t.co/sAZ1DaV4jP pic.twitter.com/bu0LAhNR7D— 日本ナレーション演技研究所 公式 (@nichinare) 2019年6月4日
歴史も古く、ナレーターセミナーというコースがあるのが強みです。より専門的に幅広いナレーションスキルを身に付けることができます。ナレーション・朗読を中心として、ボイスサンプルの収録を含めたレッスンが年間を通して行われます。
日本ナレーション演技研究所(通称:日ナレ)では授業料が年払いのため、年度の途中で授業料の返金ができませんが、資料請求も無料で、かつ実力のある養成所でもあるので、誰でも安心して通うことが出来ます。
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その③【テレビ朝日アスク】
🚃電車サイネージCM放映中!🚃
5/27日から埼玉高速鉄道の車内サイネージにて、@17LiveJP の配信者の皆さんが出演するCMが公開中▶️
都内の方は、ぜひご覧ください😊 pic.twitter.com/4PqLmELrB0
— テレビ朝日アスク・オンライン講座 (@ex_ask_online) 2019年5月27日
テレビ朝日アスクでは、プロのナレーターを目指すためのコースを備えています。初心者の方は基礎科から通うことが出来ます。他校で経験を踏んでいる方は飛び級をして研究科からスタートすることも可能です。
「ナレーターになりたい」「ナレーターとして活躍したい」という人を応援してくれます。『テレビ朝日』と名前が付いていますが、2019年度実績では95名が、様々な放送局についていることがこちらから分かります。
2018年度入社でアナウンサーになったアスク生はなんと103名。総合職を加えると124名が活躍しているそうです。また、無料で自主トレーニングルームを使えるのも嬉しいところです。
その④【シャイン(アクセント付属養成所)】
アクセント附属養成所シャイン
の見学に行ってきました講師の先生が何処と無く長谷川先生に似ていてアドバイスの仕方やダメ出しの仕方が長谷川先生に似ていました
シャインはナレーションに強い事務所なので、今も尚検討中です
— 仲村渠北斗 (@nakamura_9824) 2017年11月13日
滑舌、発声、表現力などの技術的な指導だけにとどまらず、プロの表現者として、社会人としての心構えや考え方までサポートしてくれるのがシャインの特徴です。未経験の方は、基礎科のカリキュラムを受けることが出来ます。
資料請求も無料となっています。シャインは1999年に設立された比較的新しい養成所です。プロの声優・ナレーターを育成するために設立されました。歌とダンスのレッスンもあります。
2年制で、週3日レッスンがあります。平日の月曜日と水曜日は、授業の見学ができるようです(※対象外の日もあるので事前に確認を撮取ってください)。連絡先は『03-3555-3873(平日11:00~18:00)』です。
その⑤【東京ボイストレーニングスクール】
【昨年度のオーディション合格のお知らせ】
東京ボイストレーニングスクールに通う生徒さんの実績です。プロダクションへの所属や、番組・アニメ・CMなどへの出演も多数。
合格率No.1のボイトレ!
オーディション実績はこちらから〜https://t.co/VSo8b4FkjC#声優 #オーディション #演技 #役者 #歌 pic.twitter.com/Qvvmx2qJwF— 東京ボイストレーニングスクール (@TOKYO_voice) 2019年6月12日
東京ボイストレーニングスクールは養成所ではなくスクールとなっています。声優を目指す方も、ナレーターを目指す方もカバーする授業内容となっています。
マンツーマンレッスンで、1回30分、月4回コースから通うことができ、月謝制で月額16,000円の嬉しい料金となっています。様々なプロダクションのオーディションを受けることが出来、有名な『81プロデュース』に所属した実績などもあります。
その⑥【代々木アニメーション学院】
そして!
今日の声優ジュニアコースは、アニメアフレコでした🎤小中学生の方、保護者の方、毎週日曜日の10:00から授業の見学ができますよ😊💕
ご興味がある方はぜひ見に来てみて下さいね✨#代アニ #YOANI #声優 pic.twitter.com/n6naBMyDfk— 代々木アニメーション学院大阪校 (@YAG_osaka) 2019年6月9日
こちらは専門学校となっています。アニメ、ゲーム、吹き替え、ナレーションに強みを持っています。2017年度の出演実績は、月間平均で50キャスト以上と、多くの人が活躍しています。
ナレーションに関していうと、ナレーションの概念を理解し、読むことと、語ることの違いを把握するレッスンが行われています。
聞き手にとって、より良く聞こえ伝わるように指導を行っています。資料請求は無料です。年に2回、事務所所属オーディションがあり、所属合格を目指すことが出来ます。
その⑦【東京ナレーション演技研究所】
【つぶやき】
新年度を迎え、無事に全クラス始まりました🌷✨
私生活と養成所の両立は慣れるまで大変かと思いますが、元気に毎週お会い出来るのを楽しみにしています😊
何かありましたら、いつでもご相談ください。スタジオは早くも新緑モードです😃🍀#東ナレ pic.twitter.com/Z92ePOkqiP
— 東京ナレーション演技研究所 公式 (@tonare_pr) 2019年4月28日
東京ナレーション演技研究所では、日ナレ式声優育成システムを採用しています。グループプロダクションは、ブライドイデアに加え、新たにクレアボイスも加わりました。
学校に通いながら、仕事をしながらでも無理なく通える週1回3時間のレッスン体制を整えています。初心者も基礎から安心して通うことが出来ます。優秀な生徒は、グループプロダクションに推薦する所内オーディション制度を持っています。資料請求は無料です。
今回のまとめ
ナレーターとして、ナレーター1本で生きていくのは厳しい道のりだということがお分かりいただけましたでしょうか。ナレーターになるには、オーディションの連続で、1つや2つ落ちたくらいで落ち込むようでは生き残ることが出来ません。
“ネガティブに”というありませんが、基本的には「オーディションは落ちるもの」というぐらいのスタンスで、雑草のように逞しく夢に向かって努力することを忘れてはいけません。初めのうちはプロの真似から入ると良いでしょう。慣れてくると、文字数と時間の感覚が身に付いてきます。
民放のナレーターを目指すのも良いのですが、民放はあえて癖を付けて、番組を盛り上げている場合が多いので、それは応用編として、まずは基礎であるナレーションを身に付ける必要があります。
ナレーター志望の先輩が心折れてきてる…
もう30歳手前だもんね僕もいつか挫折してしまう可能性はある
だからその時にすぐ方向転換できるように色んなこと勉強しておこう
ただ行動力あるだけじゃ成功なんてできないもの 考えて考えて考え抜かないとね
— 明後日キララ/エンジニアナレーター (@hitsuji_kaitai) 2019年2月20日
NHKはお手本の宝庫です。気になる番組を録画し、原稿を起こして、ひたすらお手本に近付くように、録音・再生を繰り返して自分の声の反省をします。
最初は簡便的にスマホやボイスレコーダーを用いても良いと思いますが、真剣にナレーターになりないのであれば、自宅にそれなりの設備を整えて、録音・再生できる環境を整えましょう。スピーカーやヘッドホンも、鳴りの良いものが理想的です。
安物を買うと、「実際も良いスピーカーで聞いたら自分の声が汚かった…」ということになりかねません。ここはケチらずに投資したいところですね。養成所は沢山ありますので、当記事で全てご紹介しきれませんが、授業風景を見学したり資料請求をしたりして、自分のフィーリングに合う養成所を選ぶと良いでしょう。
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