多くの俳優・女優・声優を輩出してきた劇団ひまわりでは特待生制度というものが存在しており、特待生になったことで得られる待遇は様々です。特に一般的に知られるのが入所のための初期費用やレッスン料などの一部免除または全額免除が挙げられます。しかし、どの養成所でも基本的に特待生に関しては他言しないように口止めされているので、基本的に情報が出回ることはありません。
とはいえ、情報が無くても劇団ひまわりの特待生になればどういった待遇を得られるのかは気になってしまうもの。そこで今回は、劇団ひまわりの特待生制度に関して、そしてオーディションで特待生として選ばれるのは一体どんな方なのか紹介していきたいと思います。ただし、噂などを元に解説するため、公式情報では無いことをご理解して頂き、あくまで参考や目安程度にしておきましょう。
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劇団ひまわりの特待生が得られる待遇とは?
『ジョビィキッズ』・『ワタナベエンターテインメント』・『テアトルアカデミー』など、世の中には数え切れないほどの養成所が存在していますが、その多くでは特待生制度を採用しています。それぞれ各養成所によって特待生に対して与えられる待遇には少々の違いがあるものの、共通しているのはお金の免除に関することです。
劇団ひまわりも特待生が得る具体的な待遇は内密にするように言われると思われるので、確実な情報を得るには実際に特待生で入所することができた身内や友人から口外禁止を約束にコソッと教えてもらうしかありません。さて、信憑性の有無は置いておいて、ネット掲示板などでは実際に特待生に選ばれたと言う方による書き込みなどがちらほらと見かけます。
特待生になれば入所費用が20%減額になるとの噂
ネット掲示板に書き込まれた内容には「入所費用を20%ほど減額してくれた」という方がいます。中には30%割引されたという方も。東京俳優養成所(青年部以外)を例にすると、入所金(120,000円)+劇場等施設設備維持費(60,000円)を合わせて合計180,000円になるので、仮に20%減額が事実であれば144,000円になり、8%の消費税を含めて155,520円ということになります。
東京俳優養成所では研究費(月謝)が23,750円掛かりますが、これを含めて初期費用が203,750円から20%引きにして消費税を含めると176,040円になります。逆に純粋に120,000円の入所金だけが20%引きにされた場合、入所金+劇場等施設設備維持費+研究費+消費税で194,130円は最低でも必要になります。全日制であれば400,000円から20%引き+消費税で計345,600円です。
特待生になれば入所費用が全て免除される
ざっくりとした入所費の減額について説明しましたが、劇団ひまわりでは特待生の中にもレベルがあるようで、優秀な特待生であれば入所費が免除になるケースもあります。これは劇団ひまわりの公式HP内の『よくある質問』にて掲載されているので間違いないでしょう。ただ「入所費用の激額または免除」と記載されているので、研究費(レッスン料)などは免除になるわけではないかもしれません。
東京俳優養成所では青年部が240,000円で、それ以外の部門が180,000円、エクステンションスタジオでは125,000円で全日制であれば400,000円の入所金が必要なので、入所費用の免除は非常に大きいメリットです。ただし研究費は別になるので、1年間(税抜)に東京俳優養成所で285,000円、エクステンションスタジオで180,000円、そして全日制で380,000円は必要になります。
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優秀な特待生には直営の芸能事務所への所属も可能
この仕事好きなんで、
仕事していること自体
楽しいんですよ#鶴ひろみ pic.twitter.com/olq5FW6eUT
— ひろ (@ukyo_angela) 2019年1月7日
オーディションで特に優秀だと審査された方に対しては、劇団ひまわりの直営の芸能プロダクションである『砂岡事務所』または『ブルーシャトル』への所属になる場合もあります。後に他の事務所に移籍されましたが、砂岡事務所には今は亡き偉大な声優の1人である鶴ひろみさんが、ブルーシャトルには俳優の池松壮亮さん・矢崎広さんなどが所属していました。
恐らく直営の芸能事務所に所属できる実力や素質が認められるほどの方であれば、入所費用の全額免除が妥当だと思われますが、残念ながら詳しい情報は分かりません。このレベルの特待生になるには、それこそ上記2つの芸能事務所が公式HPで募集しているオーディションに合格できるほどの実力が必要になります。容姿が良くて少しだけ経験があるという程度であれば合格は難しいでしょう。
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オーディションではどんな子が特待生に選ばれるの?
劇団ひまわりのオーディションで特待生に選ばれるような方は、すでに実力や経験が豊富な方であると同時に人間的に魅力のある方です。ただ、正直なところ即戦力となるような方だけが特待生になれるわけではありません。実力や経験があっても性格などに問題のあるような方はオーディションに合格することすら難しいでしょう。
極論ですが、実力などが無い素人でも所属後にレッスンを受けてドラマや映画に出演すること自体は可能です。ただ、その場合は『ホリプロタレントスカウトキャラバン』・『全日本国民的美少女コンテスト』・『東宝シンデレラオーディション』などの大規模な公開オーディションでグランプリを受賞する必要があります。もちろん倍率は10,000倍以上、合格率が0.001%未満なんてことは毎回ザラです。
ただ、特待生になるためには容姿や体型などは関係無いことも事実です。研音・オスカープロモーション・スウィートパワーなどの芸能事務所はある程度ルックスも必要になるでしょうが、モデル等のような外面が重要になる職業でない限りはそこまで重要視されません。少々失礼ですが、一般的にルックスが良いとは言えない方であっても、個性派または実力派俳優・女優として活躍しています。
特待生に選ばれるためには、オーディションでいかに自分だけしか持っていない“個性”を審査員にアピールすることができるかです。一次審査も重要ですが、最も自己PRができるのは二次審査の面接・実技・特技になります。面接では“人としての魅力”を、実技では自分にしか持っていない“雰囲気と表現力”を、特技では昔から培ってきた“実力”をアピールすることが最低限必要です。
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オーディション合格後に特待生になれる可能性について
劇団ひまわりの場合は不明ですが、何も特待生はオーディション時に決まるばかりではありません。一部の養成所ではレッスンを受ける人の中から優秀な生徒を講師や関係者の判断で特待生に抜擢するというケースもあるのだとか。そういった場合は、例えば特別レッスンだったり有料レッスンの費用が免除になることもあるそうです。
そのパターンで特待生になるためには、日頃からしっかりレッスンを受けて講師達の目に止まるほどの急成長ぶりをアピールことが重要になります。しかし、それだけで特待生になれるわけではなく、少なくとも日頃から周囲に対しての言葉使いを始めとした礼儀やマナーを徹底することで、講師や関係者からの信頼や評価を高めておく必要があります。
養成所では実力ごとにクラス分けされていることが多く、上のレベルになってくると、特待生も所属しているクラスに昇格することもあるのだとか。ある意味ではオーディションのような短期間の審査で特待生に選ばれるよりも、事務所に所属してから特待生として認められることの方が難しいとされています。それだけに得られる待遇も厚く、事務所も優先的に仕事を紹介してくれるのだとか。
劇団ひまわりの場合、オーディション合格後に特待生になれるケースがあるのか分かりませんが、優秀な生徒に対して『砂岡事務所』や『ブルーシャトル』への移籍を勧められることもあるかもしれません。少し意味合いは違いますが、より本格的な活動が可能な芸能事務所に移籍できるということは、ある意味では特待生よりも強力なメリットであることは間違いありません。
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劇団ひまわりで特待生になれば必ず仕事をくれるの?
よくネットの質問掲示板などで「特待生になれば必ず仕事をもらうことはできるの?」といった質問を見かけますが、残念ながら必ず仕事が来るわけではありません。いくら特待生といっても、よほどの経験や実力が無い限りは業界全体から見れば素人同然です。厳しいレッスンをコツコツと受けて下済み時代を送ることになるでしょう。
例えば大河元気さんが高校生の時に劇団ひまわりにの研究生オーディションを受け、見事に特待生として入所されたエピソードは有名です。2005年9月には『Switch!』で俳優デビューを飾るなど、華々しいイメージがあります。しかし、実際には非常に苦労されたようで、ある時は舞台で役を降ろされたという経験もあるのだとか。
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『特待生』に何の意味も無いことに気づくことも大切
特待生に対して良いイメージを過剰に持っている方が多いですが、劇団ひまわりの審査員や関係者に特別だと思わせることはできたとしても、業界または視聴者から特別と思われるような需要のある人材でなければ意味がありません。それに業界で大活躍されている人気俳優や声優の方達が、過去に全員が特待生だったわけではなく、地道な努力を諦めずに続けてきた方ばかりなのです。
そもそもネット掲示板などで特待生に関する質問をされる方の多くはお金の免除に関することばかりなので、今も劇団ひまわりで本気で夢を追いかけている方とは見ている世界が違います。お金を見ている方と自分のデビュー後の事まで見ている方とは覚悟が違います。もしこれを綺麗事だと考える方は、何かと言い訳を考える癖が付いているかもしれません。お金ではなく“自分は何を目指すのか”です。
AnimeJapan 2018 イケメンシリーズ最新作スペシャルステージ、お疲れ様でしたー!!!
今日はスーツ!!
さて問題!目線の先は何でしょう正解はぼくもしりませんたぶんエスカレーターとかだとおもう pic.twitter.com/s8AxkpxTsZ— 大河元気 (@genki_okawa) 2018年3月25日
例えば過去に特待生として所属された人気タレントや人気声優の方達は、自分が特待生であったことを自慢することはありません。何故ならその時は嬉しかったかもしれませんが、『特待生』という肩書にふん反り返っていても成長の妨げにしかならないことを理解しているからです。それ以前に入所後の厳しいレッスンで、講師によって必要の無い小さなプライドを粉々にされてきたことでしょう。
“本当の意味での特待生”という肩書を与えられるのは非常に限られた人材だけです。特待生に選ばれる人材はなるべくしてなれるわけであり、あくまで『特待生』というのは“おまけ程度の称号”でしかありません。どうせ目指すなら特待生のような小さい目標よりも、宮野真守さんのように『声優アワード』のどれかに受賞するといった大きい目標を持つことの方が大切ではないでしょうか。
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特待生として無料で事務所に所属したい場合は?
本気で俳優・女優・声優を目指しているわりには「特待生になって無料で事務所に所属できる所はありませんか?」といった質問がネット上に多いです。非常に甘すぎる考え方ではあるものの、親に出してもらうか最低限バイトなどで貯金していなければ、確かに数十万円の入所費用とその後の月謝を支払い続けることが難しいことは間違いありません。特待生になりたい気持ちも分かります。
ただ、無料で所属できてレッスン費も掛からない事務所となると、研音やスターダストプロモーションのような大手芸能事務所のオーディションで合格する必要があります。もちろん劇団ひまわりと比べると合格率は低く、更に言えば劇団ひまわりで特待生になるよりも難しいかもしれません。つまり自分に都合の良い美味しい話なんてものは決してなく、これが現実です。
先日、社内オーディションを開催いたしました。
みんなの緊張感が伝わってきて、こちらもドキドキ。。 pic.twitter.com/EawtD0XNVZ— テアトルアカデミー札幌 (@theatre_sapporo) 2018年3月28日
随時で新人を募集している大手芸能事務所も多いので、とにかく片っ端からオーディションを受け続ける覚悟があれば良いですが、100~200回くらいはオーディションに落ちると思っておいた方が良いでしょう。大手の事務所に所属して活躍していくためには必ず実力や豊富な経験が必要になり、その力を付けるために養成所が存在しているということも理解しておきましょう。
どちらにせよ特待生にならない限り入所費用が必要になりますが、無料でオーディションが受けられるテアトルアカデミーに応募してみることもオススメです。劇団ひまわりと同様に有名な事務所なので知っている方もいることでしょう。あまりオススメな方法ではありませんが、二次審査の合格後に特待生ではなかったと分かれば入学を辞退する方法もあります。
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特待生になれるのは特待生にこだわらない人
というわけで今回は劇団ひまわりの特待生制度に関して紹介しましたが、ここで紹介したものはせいぜい極一部でしかありません。詳しい詳細を知るためには実際に特待生になるという方法しかなく、もちろん特待生になれる方法というものはありません。そもそも特待生になれる方法があるのなら皆が実践しますし、そんな簡単になれるものに事務所も費用免除などの特典は用意しません。
簡単になれるものではないからこそ『特待生制度』があるわけですが、特待生を最終ゴールにしないように心掛けておきたいところ。劇団ひまわりには何もタレントデビューや声優デビューを目指している方ばかりではなく、あくまで教育の場の1つとして利用される方も多いので、教育を目的にしている方はある意味特待生を最終ゴールと考えても良いかもしれません。
【動画コメント】マモからのコメントが届きました!#宮野真守#宮野真守ベストアルバム #宮野真守アリーナツアー pic.twitter.com/lv1IGT7LUK
— 宮野真守公式 (@miyanomamoru_PR) 2018年3月3日
ただ、本気で芸能界や声優界デビューを目指している方であれば、特待生になることよりも、もっと上の目標を持つことの方が大切です。結局のところ、『特待生』というものにこだわりが無かった方が選ばれることが多いです。確かに特待生に与えられる費用の免除は嬉しい特典ですが、養成所に通うためにバイトを4~5つ掛け持ちしている方は世の中にゴロゴロといます。
決してバイトを掛け持ちするから偉いわけではなく、そうしてまで自分の夢を叶えようとする強い気持ちを持とうということ。入所費用が20%や30%ほど減額される特待生もいますが、入所費用の全額免除を超え、系列の芸能事務所への所属を勧められた特待生もいます。とはいえ、レベル関係無く特待生になれた方は素直に自信を持って良いでしょう♪
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