「ナレーションの練習がしたいけど、練習用の原稿とかあれば便利で良いのに・・・」なんて思っている方はいませんか?ナレーションのオーディションを受けるに当たり、あらかじめ原稿読みの練習をしておくことは効果的で、同時にセリフの上達方法を知ることができれば、他のライバル達を差し置いて有利になれると考えるのが普通です。

そんな方達のために、今回この記事ではナレーションのためのサンプル原稿(文章)と、セリフ読みの上達方法をいくつかご紹介させていただきます。便利な現代ですから、情報はインターネットで探せばある程度見つかりますが、転がっている情報の中でも鵜呑みにしてはいけない情報もあります。なので、当記事をご覧頂き、是非参考にしていただければと思います。

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まずはナレーションのために必要機材と環境を揃える

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ナレーションのオーディションでは、サンプルボイスの提出が義務付けられていることも多くあることです。そのサンプルボイスを作るためには、自宅に録音・再生設備を整える必要があります。

審査員が良いスピーカーで聞いている可能性もあるため、無駄な息遣いが入ったり、生活音(窓の外から入ってくる音やエアコンの音など)が入っていると、審査に落ちる場合もあります。

せっかく応募するのですから、予め録音設備はかなり早い段階から用意し、練習しておく必要があるでしょう。鳴りの良いヘッドホンか、スピーカーも用意しておく必要があります。他に必要なものは、マイク、録音ソフト、パソコン、オーディオインターフェイス、ポップガード(ノイズを除去します)などです。

他には、雑音が入らないように、なるべく静かな環境を作ることです。夏場はエアコンの音が入らないよう工夫する必要があるでしょう。

外からの環境音が入らないようにする簡単な方法としては、防音カーテンを利用し、ドアや窓に隙間シールを張る方法があります。

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もちろん、お金に余裕があれば防音設備が欲しいところですが、数百万単位のお金が掛かるため、現実的には厳しいでしょう。

防音カーテンは、一級遮光カーテンであることも多く、窓の光を良く遮ってくれるため、睡眠をとるにも適していることがあります。

体調をコントロールすることもナレーターには必要なので、寝室のカーテンも、遮光性の高いカーテンに変えて良質な睡眠をとると、声も自然と力が入るでしょう。

100円ショップにも、隙間シール等、遮音してくれるグッズが売っていることがあるようですので、一度覗いてみると良いかもしれません。

これらの投資は費用がかさみますので、お金が貯まるまでは、スマホの録音機能等を活用して練習するのも良いでしょうが、将来的には録音・再生設備は必須アイテムだと言えるでしょう。

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ナレーションに必要なポップガードの役割

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意外と忘れがちなのが『ポップガード』です。ポップガードの役割は、主に「破裂音」「吹かれ(ぼふっとした音など)や、マイクに吹き込まれる音を防いでくれるものです。アミアミの形状をしており、金属でできたものからストッキングのような材質まで色々あります。

ポップガードは「吹かれ」などのノイズを除去するだけでなく、設置することで、あなたとマイクとの距離を適切に保ってくれる役割も兼ね備えています。また、マイクに唾が飛ばなくなるため、高い機材の1つであるマイクも保護してくれます。

設置方法はマイクスタンドに取り付けることが多いようです。ノイズの少ない良ボイスサンプルを作るために、ポップガードは忘れずに用意しておきたいところです。

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意外技?布団の中でレコーディング

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大人気アーティストの宇多田ヒカルさんもやっていたそうですが、遮音するために布団の中で練習を行う人もいるようです。

ただ、天井が低いと音がこもるため、万能な方法ではありませんが、どうしても生活音が混入する場合は試してみても良いかもしれません。

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セリフが上達するためにしておきたいこと

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先ほども触れましたが、セリフが上達するには、お手本を参考に録音・再生を繰り返して、納得がいくまで原稿読みを繰り返すことです。録音・再生の「設備」が良い物の方が上達が早いです。

お手本は民放ではなくNHKなどの落ち着いたナレーションから参考にすると良いです。これは、民放の場合は笑いを取るために派手な抑揚がついていたり癖が多いためです。

あなたの個性は練習しているうちに出てきますので、好きな番組を録画して、その台詞を書き出し、録画した番組の音を消して再生し、あなたが声を当てていきます。アテレコ、アフレコなどとも呼ばれますが、両者はほとんど同じ意味で使われるようです。

では、どのぐらい台詞の練習をすれば良いかですが、最低でも百回は繰り返さないとお手本に近付くのは難しいと考えてください。

また、こちらはどちらかというとアニメ声優寄りの技術ではありますが、声色を使い分け出来ると武器になりますので、男性の声、女性の声、子供、お年寄りなど、性別や年齢を超えた練習もしておくと良いでしょう。

ナレーションでも「○○さんみたいな声でナレーション出来る?」と聞かれる場合があります。似ていることが必須になりますが、練習している内に物真似ができるようになればアピールポイントになるでしょう。

ただ、似ていないとダダすべりになってしまいます。また、練習を重ね、録音して、「これは出来が良い!」と自分で思えるものが出来たら、家族や友人など、辛辣なコメントもしてくれそうな人に聴いてもらうと参考になるでしょう。

関係の深くない友人ですと、厳しい意見を貰えないこともありますので、相手は選ぶ必要があるでしょう。スクールや養成所に通っている場合は、良きライバルに聴いてもらうとより効果的なアドバイスがもらえる事でしょう。

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実際に練習する原稿の例

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ボイスサンプルを提出するにあたり、大抵は決まった台詞をあらかじめ渡される場合が多いのですが、ここでは、いくつかセリフ読みのパターンをご紹介したいと思います。

審査員は初めの数秒しか聴かないことも多く、掴みは重要です。特に序盤にはきっちりした声を録音しましょう。それでは、原稿の例に移りたいと思います(文中に出てくる単語はすべて架空のもので、実際とは関係ありません)

ナレーションの練習その①【15秒CMのサンプル原稿(文章)

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その①【カメラCM編】

とっておきの記念日。その記念日に一体何を写そうか。一生の記憶に残る、大切な記念日の撮影に、心に残る一枚を。新モデルカメラ『PASHA(パシャ)』」

その②【スニーカーCM編】

「アスリートはどこまでも頂点を目指している。いつまでも続く長い道のり。そんなアスリートの相棒に、新感覚のスニーカー『俊(しゅん)』出ました。」

その③【目薬CM編】

「体が重ーい。目がだるーい。頑張るあなたに、新成分配合の疲労予防薬『スカットA』疲労を予防するという新しい発想をぜひあなたも体験してみてください。」

その④【お菓子CM編】

「今年もこの季節が来たー!新じゃが使用のポテトチップス『パリット』出た!今限定のおいしさを、是非家庭でも。おいしくて手が止まらない!」

その⑤【ビールCM編】

「やっと来た来た、金曜日!とっておきの一杯を飲もう!ビールはやっぱり『黄金の雫(おうごんのしずく)』!ちょっと珍しい、エールビールであなたの週末を楽しくしちゃいましょう!」

ナレーションの練習その②【約30秒のサンプル原稿】

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その①【アクション映画編】

「その時、我々は感じた。きっとここで新しい、重要な出会いがあるはずだと。この酒場の雰囲気、ただならぬ強者がいるはずだ。我々は、プロの泥棒で悪党集団だ。秘密を守れることも第一条件。酒場とはいえ、酔って秘密までバラすような仲間なんて必要ないのだ。さぁ、あとはターゲットに忍び寄り、一歩足を踏み出すまでだ。」

その②【紀行番組編】

「どうですかー?この広い日本庭園!この御苑には、10万本のソメイヨシノが植えられており、他にも植物が2万種ほどみられるとのことです。紅葉も植えられており、秋の紅葉も、季節を感じられる素敵な場所なんです。是非近くにいらしたら、立ち寄ってみてください。今の季節は水仙が見事ですよ!」

その③【通販番組編】

「本日ご紹介するのは、「パーカー専用ハンガー」5本組です。なんとこの商品、乾きにくかったパーカーのフード部分を引っ掻けるフックが付いていて、乾きにくい季節でも、内干しでも、乾きやすい形にフードを整えてくれるんです。大人用に加え、お子さんのサイズもあります!100~140センチ対応で、伸縮するようになっています。あとはいつも通りにお洗濯するだけ!特別価格で提供致します。」

その④【バラエティ番組編】

「今日のゴールデンは、絶対見逃せない!「爆笑!運動音痴の集まる大運動会!」です。なんとあのアイドルも出演!?コメンテーターには、オリンピックマラソン銀メダリストで、個性的キャラで人気急上昇中の高橋玄(たかはしげん)さんをお呼びして、アツいコメントも見逃せません!チャンネルはそのまま、本日の午後7時半から放送します!お見逃しなく!」

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ナレーション原稿(文章)の読み方のコツ

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どういった相手をターゲットにしているのか、原稿を呼んで考える必要があります。例えばCM原稿の1番ですが、気軽に初心者でも撮れることから、ライトユーザー向けの商品であると考えられます。

一眼レフのような高い商品ではなく、「親しみやすさ」に焦点を当てて読んでみてください。「心に残る一枚を」は、キャッチフレーズですので、印象に残るように少し強調すると良いでしょう。

5番の原稿では、珍しいエールビールが週末のご馳走に華を添える存在であることを追求します。いわゆる「特別感」を演出する必要があります。15秒の短い時間の中で、抑揚をつけて、商品名である「黄金の雫」を強調る必要があるでしょう。

一方、TV番組原稿篇では、30秒~40秒程度を想定して原稿が組まれています。1番の原稿では、淡々と緊張感が伝わるような、少し怖さが伝わるような読み方が適しています。声のトーンも、出来るだけ低く、女性も男性の声に近付けて低く読み上げる必要があるでしょう。

一方、3番の架空の商品販売の原稿は、明るく元気な調子で、視聴者に買ってもらえるように、購買意欲を高める事を意識して読む必要があります。主婦層が食いつく事も予想されます。決して暗いトーンにならず、オーバーで明るい調子で読むことを心がけてみてください。

4番は、明るい、ちょっとひょうきんな調子で読むと良いでしょう。「爆笑!運動音痴の集まる大運動会!」は番組のタイトルなので強調する必要があります。また、放送時間も強調しましょう。楽しいバラエティ番組だということが伝わるように読み上げます。

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ナレーションを学べる養成所の紹介

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ナレーションは、中々独学では学べることが難しく、どこかのスクールや、養成所に通う必要があるでしょう。やはりプロから教わることは、ナレーターに近付くための最善の方法であり、とても効率的かつ合理的にナレーションスキルを伸ばすことが出来ます。

声の仕事のほとんどが、首都圏に集中しているため、ナレーターになりたいと思うならば、地方の養成所に通っていても、将来上京を予定に組んで、人生設計を考える必要があり、あなたにとってとても大きな一歩になる筈です。そんなスクール・養成所選びで、オススメの養成所を二つご紹介します。

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その①【インターナショナル・メディア学院】

『ドラゴンボールZ』シリーズのベジータ役や『名探偵コナン』の服部平次役で有名な堀川りょう氏が学院長を務めています。養成所としては、歴史は浅いものの、今とても勢いがあり、地方校が多いのが魅力の1つです。

「将来上京したいけれど、今は地元で通いたい」というわがままを叶えてくれる養成所と言えるでしょう。転校はお金が掛から、自由に東京校へ転校することが出来ます。

また、年齢も不問でいつでも始められます。ネットで学べる『つうしん部』というコンテンツがあり、無料でスタートできるため、一度は覗いてみたいサイトの1つでもあります。

スマホ向けアプリの配信も行っています(有料・無料のアプリがあります)。週一から通え、働きながら、学生でいながら、通うことが出来ます。プロダクション所属になるにはオーディションが必要です。

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インターナショナル・メディア学院に関してはこちら

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その②【日本ナレーション演技研究所】

『日ナレ』の愛称で有名な、歴史ある実力養成所の一つです。年齢制限があり、ジュニアクラスは小学4年生から対象で、一般のクラスは40歳までの制限があります。

ナレーターセミナーという、ナレーションスキルを習得できるコースがあり、CMナレーションから、番組のナレーションまで、様々なナレーション技術を学ぶことが出来ます。

レッスンは週に一度、3時間制のため、働いている方も学生も通うことが出来ます。時間に余裕がある方は、週2,週3回クラスに申し込み、短期で実力を付けることも可能です。経験者の方は飛び級することもできます。ただし、プロダクション所属になるにはオーディションが必要です。

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今回のまとめ

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「ナレーション」と一口に言っても、実際に原稿を見てみると、色々な工夫が必要になってくることがお分かりいただけましたでしょうか。

緊張感が伝わるような読み方が必要な場合もあれば、のんびりとした旅ロケのような口調だったり、通販番組ではテンションを上げて、顧客の購買意欲を煽るような読み方をしなくてはいけません。

前半部分でご紹介しましたが、ナレーション技術を上げるには、自分の声をひたすら録音・再生を繰り返して、お手本に近付くように練習する必要があります。途中で変な間があったり、「ええっと」など、余計な文言が入らないようにするのは鉄則です。

マイクの感度を上げれば、小さな声でも録音が出来ますが、舌の動きなどの雑音が入りやすくなり、汚いナレーションになるため、マイクの感度はある程度抑え、腹式呼吸で正しい発声をし、ポップガード等をつけて、ノイズの少ないナレーションを心がけるようにしましょう。

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